ふるらんのおじいちゃんは「仏様」と呼ばれるぐらいの人でした

いつもにっこり笑って小さいふるらんにいろんなことを教えてくれた人でした。
ある日おじいちゃんが仕事先から石を自転車の後ろの載せて帰ってきました。
おばあちゃんは
「そんなもの・・」と怒っていましたけど、おじいちゃんはそれを大切に作業小屋にもって行き、水をかけたり、グラインダーで磨きをかけていました。
そしてでてきたのが・・緑のしましま模様・・・
とっても綺麗なのです


「おじいちゃん凄い、あの石がこんなに綺麗になるんんだ~」と言いました。
するとおじいちゃんは
「たくさん石があるけど、その中から綺麗なものを選ぶのが楽しいんだよ。これかな?これかな?と言ってね。昼休みに歩いて・・(砂利の工場で働いていたから。今は川の砂利は取ってはいけません)」。
「へぇ~おじいちゃん綺麗なのがわかるんだね」
「うん、石を見てね・・少し撫でて・・こんな風に・・するとなんとなくこれがいい、と思うんだ。人の手がかかっていないからね、おじいちゃんの手で綺麗に磨いてあげてみんなに見せてあげるんだよ」と言いました。
ちなみにおじいちゃん、年一回の文化祭の時の展示会で凄い評価をもらったりしています。
それと趣味が木の根を綺麗にして、石を抱いたものを美術品まで仕上げる人でした。
今考えると・・おじちゃんのお家にお金があったら・・美術界にでていたんだろうなぁ・・

(ちなみに・・おじいちゃんの家系は某藩主の末裔さんです。長男ではなかったから家から出ることになったようです)
「石はね、手をかけてあげると綺麗になるんだけど、決しておじいちゃんの気持ちを入れてはいけないんだよ」
「え~なんで?」
「それはね、石の気持ちをおじいちゃんの気持ちに無理やりしたらかわいそうだろう?ふるらんも誰かに誰かの気持ちを入れられたら嫌だろう?」
「うん、ふるらんはふるらんでいたいし、おじいちゃんはおじいちゃんでいて欲しい」
「だろう?だから綺麗にしてあげるけど、石が綺麗になるのを手伝うだけであとは石さんが綺麗になって人の気持ちを暖めてあげたらそれでおじいちゃんは嬉しいんだよ。石さんもみんなに綺麗だ~と言われたら嬉しいと思うしね。後はね石さんが持ち主を決めるんだよ。不思議だろ?おじちゃんが拾わない石を誰かが拾うし、おじちゃんが拾った石が誰かの元に行くんだよ。凄いだろ?」
ある日、お客さんが来ました。
おばあちゃんが玄関で対応していました。
聞いていると印鑑屋さん。
水晶の印鑑を持つと幸せになれるとか、画数が悪いとか言われていました。
おばあちゃんは
「いりません」とお客さんを帰していました。そしてふるらんに
「あのね・・・」と教えてくれました。
その時水晶という石の凄さと大変さを教えてくれました。
扱いを間違えると大変なことになる、と。
普段使わないときの保管方法とか。
(ある国の話を大人になってから聞きましたが、やっぱり扱いが難しいでした。知らないって怖いな・・と思いました)
おばあちゃんはあるお金持ちのお嬢様でした。
だからいろんな知識は抜群に持っていました。
風水とか石とか開運や・・・
小さいふるらんにさまざまのことを教えてくれたのです。
普通の田舎のおばあちゃんにはありえない知識満載で。
霊感があり、よく「電報がくるわ」とか「○○さんが近いうちに~になる」といっていました。
・・だからおばあちゃんはおじいちゃんの「石拾い」はあまり好きじゃなかったのです。
だって、石の気持ちと使い方を間違えると大変だということとその威力を知ってるから
おじいちゃんとおばあちゃんはあるところで出会い、駆け落ちしました。
だから二人はお金がなく、とても貧乏でしたが、こつこつ働いて畑を作り、子供を育て・・そしてふるらんのお父さんを生んでくれました。
ちなみに・・お父さんは石も知識もあまり興味がなく、読書と○が大好きな人でした
で、そこで育ったふるらんは・・石も風水も本も大好きです
うまくできてる、と思っています。
ありがとうございます。
おじいちゃんのご先祖様とおばあちゃんのご先祖さま