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遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

雨の芍薬・・・艶姿 我が家の美女達~♪

2009-05-17 | 四季折々のひとりごと
【芍薬/シャクヤク】

八重の芍薬が咲きました。

学名は、ペオニア(Paeonia)。
花言葉は、はにかみ 恥じらい 慎ましやか 内気などがあります。

                                     


【一重のピンクと八重の白】 
 花言葉のイメージとは違い
この季節に咲く花の中で最も華やかであり
堂々とした存在感、そして艶やかさを持つ花です。
別名、顔佳草(顔のよい花の咲く草)とも呼ばれるのも納得のいくところです。

芍薬は、ボタン科の多年草であるのに対し
牡丹は、ボタン科の低木です。
ヨーロッパでは、学名のペオニアに由来し
共にピオニーと呼ばれています。

原種は、シベリア モンゴル 中国一帯に分布し
江戸時代に、漢方薬の原料として入ってきました。
根皮を乾燥させ煎じたものには
頭痛・腹痛・腰痛・関節痛・婦人病などの
薬効があるそうです。


                                     

ペオニアとは、ギリシャ神話に出てくる医療の神ペオンの名に
由来しているそうです。

ゼウスの愛人レトが激しい陣痛に苦しんだ時、
ペオンは芍薬の根を使ってレトの苦痛を和らげ、
無事、アルテミスとアポロンの双子が生まれました。
ペオンの師・医神アスクレピオスは、
この成功を妬み、ペオンを殺そうと企みます。
それを知ったレトはゼウスに頼み、
ペオンを芍薬の姿に変えて命を助けたというお話だそうです。

以来、ヨーロッパでは芍薬をペオンの名にちなみ、
ピオニーと呼ぶようになり、
牡丹や芍薬の学名ペオニアも、
このペオンからきているそうです。


 【雨に濡れた芍薬】 
                                     

 我が家の芍薬は、花が大好きだった祖母から
譲り受けたものです。
いつごろ植えたのかも記憶に無く
ましてや名前など分かりません。

この他にも、八重の黄色や一重の白などもあったのですが
多肥を好むこの花は、肥料をうっかり欠かしたせいか
いつの間にか絶えて無くなってしまいました。

オランダ人の医師シーボルトが、帰国の際に
持ち帰ったという多くの日本の植物の標本と
絵の中にも入っていて
それを見たモネやゴッホを始めとする多くの画家達を
魅了したそうです。

モネが、『モネの庭』と呼ばれる自宅の庭に植えるため
日本から芍薬の苗を取り寄せたという話は有名です。

実際には、シルクロードを通ってヨーロッパに
持ち込まれたものもあるそうです。

品種改良によって数え切れないくらいの種類を持ち
エピソードも数多くあるもの芍薬は
今も人の心を魅了し続けています。

【ほんの少しだけ濃いピンクの混じった白い芍薬】  


                                     



                                     
今日の畑 から
 『キヌサヤエンドウ』 
                 
 

毎日、小どんぶりに山盛り一杯採れるキヌサヤエンドウです。

食卓を彩る脇役として、大活躍中です。

さて今日は、何にしていただきましょうか。



【雨の日曜日 我が家の池にて・・・】

今日もお付き合いくださってありがとう~!