電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

醒目仔蠱惑招

2010-09-14 00:31:25 | 七十年代作品【1979】


   シン ムー ズー グー フオ ジャオ
原題 醒目仔蠱惑招              The Kung Fu Master
                       『プロジェクトD(デブゴン)』(ビデオ)
公開日 1979/1/26(金)         2,072,922HK$ 1979年度第17位
                     第一影業機構/威權影業公司作品
スタッフ&キャスト

監督/脚本 張同祖 (ジョセフ・チェン)

出演   董瑋(トン・ワイ)
     洪金寶(サモ・ハン・キンポー)
     黄杏秀(セシリア・ウォン)
     李海生(リー・ホイサン)

解説
日本で放送されたTVドラマ「香港カンフー・ドラゴン少林寺」で方世玉役をつとめたトン・ワイ主演のカンフー映画(共演はサモ・ハン・キンポーほか)。TVでは当時人気のあったサモ・ハン・キンポーのシリーズ映画として扱われ「燃えよデブゴン9」のタイトルで放送された。(ビデオのタイトルは「サモ・ハン・キンポーのプロジェクトD(デブゴン)」。)製作はファースト・フィルムズと威權影業の両プロダクション合同で行われた。サモ・ハン・キンポーがファースト・フィルムズ社に直接関わることは珍しく出演作は殆どない。この映画では詠春拳と五形拳という2つの流派をそれぞれ2つの道場で主人公に教える設定となっているが、その武術指導を洪家班が行った。洪家班という名前の武術指導グループはこの映画で初めて登場している(一員のラム・チェンインはカメオ出演)。

ストーリー
兄・李振飛(黄哈)と弟・李振鵬(陳龍)の兄弟の前に、村の暴れ者・通称”赤鬼”の楊威(李海生)が現れた。この村には大きな2つの流派があり、兄は詠春拳、弟は五形拳の流派だった。李兄弟は赤鬼を懲らしめ村長から礼を言われるが、2つの流派のどちらを支持するのかと回りの連中がケンカをし始め、ついには兄弟は縁を切ってしまった。兄の道場・振飛武館には娘の青青(黄杏秀)、弟の道場・振鵬武館には息子・小海(孟海)がおり、門下生を指導していた。ある日、大富豪の田峯(高飛)という人物からそれぞれの道場に手紙が届く。小狗(鍾發)と大狗(大細眼)の2人を道場に2年間入門させてほしいという。道場に送り込まれたこの2人。実は流派の秘術を盗むスパイだった。米屋で働く”功夫精”ことチェン(トン・ワイ)は、何よりもカンフーが大好きで能天気な青年。いつも米屋の店主に叱られていた。酒屋の肥仔(洪金寶)は叔父を探していたが、偶然知り合ったチェンと賭け事などして遊ぶようになった。米屋のチェンは道場にも顔を出す。しかし小狗たちとドタバタしているうちに大事な店の米を無くしてクビに。そこでカンフーを習うことにするが、どちらの流派に入門するか悩み肥仔に相談する。すると、肥仔は食べ物と一緒だという。「肉が好きなものもいるし、魚が好きな者もいる。食べられるものは何でも食べる。好き嫌いはしない。」と。酒屋で働きながらチェンは詠春拳と五形拳の両方に入門することに。但しそれは禁じ手だった。1年後、チェンは師匠に呼ばれ手合わせすると相手の流派の技を使ってボロを出してしまう。弁解しても受け入れてもらえず結局両方の道場を破門され落ち込むチェン。肥仔に話すと、カンフーを教えてくれると言う。こうして特訓がはじまった。肥仔の厳しい修行で上達したチェンはケンカ相手の小狗たちを難なく蹴散らした。仕返しに酒屋に来た無敵の槍使い・馬如龍(恵天賜)も歯が立たず、あえなく退散。そこに李兄弟を峠に誘き出し、3年前の恨みを晴らそうとする人物がいた。実は道場にスパイを送り込んだのは”赤鬼”楊の弟の仕業だった・・。



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「燃えよデブゴン9」  1988/5/26(木) 26:55~フジテレビ

久しぶりにオンエア版(英語のマスターと思われる)を見てみると、
既存アイデアを使って例えば木人拳に登場していた油を使うワザとかうまく発展させていましたね。
編集に関しては国内の広東語ビデオではサモハン登場まで15分以上かかっていたので
先にサモハン登場シーンを持ってきて、あとから2人兄弟の道場の場面が出てくる展開・・・という編集がされていた事が判かりました。(”燃えよデブゴン”を謳っていたからでしょうか?)
この編集の方が、サモハン好きな方にはうれしい編集だと思います。

他に気付いた点、調べた事などをメモっておきます。
・北京語と広東語版では似ているが英語版(The incredible kung fu master)とはBGMが一部異なる。
・国内ビデオの終わりは珍しく”FIN”となぜか仏語。。BGMが多少ヨーロピアンな感じ(イタリアなど)なのはそのせいだろうか?
香港上映プリント(?)や英語版では"THE END"となっていた。
・タイトルについて。台湾の書籍によれば、やはり『肥龍功夫精』というのは台湾公開時のもので正しかった。79年の7月公開だった為、香港より半年遅く公開されたことになる。
 
これは香港のタイトル(special thanks to atoc)

この映画でのサモハンの役名は北京語、広東語でそれぞれで異なっていて、広東語での呼び名・肥仔をストーリーに記載しました(北京語では肥寶または大胖子)。要するに、”デブゴン”ということになりますね(笑)。
コメント
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