ジャッキー・チェンが羅維監督のもとで最初に撮った映画「新・怒りの鉄拳」(原題:『新精武門』)。
ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」で悪役を演じた俳優はそのまま日本人でした。この『新精武門』では陳星(チェン・シン)が日本人の岡村を演じています。
ヘアースタイルもカットして実に日本人っぽくなってマッチョで貫禄あるところを見せていました。
テレビの放送ではこのチェン・シンの声を吹き替えていたのが実は青野武さん。チェン・シンの声というのもなかなか合ってる気がしましたね。青野さんは主役ではなくて悪役ということで本領発揮したのかもしれないですが、この配音は個人的にはかなり好きですね。これだけ長く声優やってるといろんな役が回ってくるのでしょうけど、悪役もウマかった青野さん。青野さんの声というのは一度聞いたら忘れない程の力強さがあったと思うのですが、強い人間をやらせたら途轍もなく強いキャラになってイメージを膨らませてくれる。そんな特徴があったと思います。
当の陳星はこのジャッキー最初の羅維プロ作品『新精武門』だけで、その後の相手はジミーさんや鹿村氏、韓国の申一龍、台湾で活躍してた人。例えば金剛とか。そして、任世官に変わってしまいましたので(といっても凄い顔触れです!)、この時期にジャッキーと一緒に共演して欲しかったなぁと思います。まぁふんどしファイトは要りませんけどね!
ちなみにジャッキーとチェン・シンの対決と言うと軽めのものが何度かあるのですが、『新精武門』より前だとちょっと古いところでは未公開作品の『蕩寇灘』。そして、アンジェラ・マオの「レディ・クンフー密宗聖拳」の2本があります。
顔付きの紹介ページを見れば俳優さんの名前を覚えられますね。70年代のジャッキー映画見るなら『新精武門』と同じ時期の台湾ロケの映画などに出演している俳優さんの顔も覚えておいて損はないと思います。名前は知らなくても顔を覚えていると次に別の映画を見たときに「前に見た顔だな」となりますね(笑)。名前は後からでも覚えられると思いますのでまずは顔を覚えてみましょう。
『新精武門』のDVDも既にリリースされています。(タイトルは「レッド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳」)
短縮版ですが、DVDなら安価で容易に見ることが出来ます。いまは古い映画に興味がなくてもそのうちきっと見てみたくなりますよ(笑)。