電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

神拳 ヤング・ボディガード

2012-07-30 00:00:00 | TV放送作品

「ジャッキー・チェンの飛龍神拳」または「神拳」、「ヤンボデ」として知られる拳シリーズ。残念ながら来月のBDリリースには入っていません。数年前、DVDが発売された時はオリジナル予告を見て感動を覚えましたが、あれは撮影風景が含まれていてとても良かったですね。またいつか発売されることを期待してます。

この映画は御存知の通り、『風、雨、雙流星』、『劍・花・煙雨江南』に続く羅維影業・古龍原作映画3作目の『飛渡捲雲山』のことです。
日本では「天中拳」が劇場公開された83年夏、時期は不明だったものの『『飛渡捲雲山』が今後の公開予定作(なんと3Dとしての公開!)として名前が挙がっていた作品でした。当時は、超立体映画「ジョーズ3」なども公開され、立体映画に注目が集まっていただけに是非劇場公開して欲しかったのですが、その後、劇場公開は中止となり、TV放映された経緯がありました。

 TVでは「神拳」のタイトルで放送

ここでは、『飛渡捲雲山』の原作について少しばかり迫ってみることにしましょう。

この『飛渡捲雲山』は、数多く発表されている古龍の原作小説のどれに当たるのでしょうか。

これは、75年に発表された『拳頭』という小説が該当します。
オリジナルでは”捲雲山”という名が”狼山”という名前であったり、登場人物(主人公)が小馬という幾度か古龍の小説に登場している人物だったりしてますが、病気の弟の護送を藍蘭が主人公や常無意らに依頼して、山の王と対決するという大筋は変わっていないようです。
『拳頭』での老皮という人物は、古龍の七種武器シリーズ『霸王槍』に出てくる人物でもあり、少林神拳を使う設定になっていたようで、これが『飛渡捲雲山』で神拳を使うの主人公・丁冲で劇中でも握りコブシを強調して見せているように”拳頭”を売り(すなわち神拳の使い手を黒幕が欲しているという状況)とした主人公になっていると思います。

 これが、拳頭の由来(?)

上で書きました『霸王槍』ですが、実は先に映画化されていたようで
『五虎屠狂龍』(又名:『風起雲湧鬥狂龍』)として、78年に台湾で公開されています。(ロケ地は『飛渡捲雲山』と一部同じ場所を使用しています。)
「飛龍神拳」はブルース・リャンや「吼えろ!ドラゴン 起て!ジャガー」のワン・ピン(汪萍)などキャストもかなり豪華だったんですけど、こちらも豪華な顔ぶれで、監督のポール・チャン(張冲)をはじめ、岳華、上官靈鳳、金童、胡錦、羅烈らが出演し、『拳頭』の老皮に当たる役をなんと張午郎がやっていました!(岳華VS高飛なんて対決もあります)
関連する映画を見比べてみると、面白いですね。

ココの場所「飛龍神拳」では”湧泉寺”となっていました。


 これはレアな共演(上官靈鳳とチャン・ウーロン!)

『五虎屠狂龍』海報

次回は拳シリーズ・最終回『カンニングモンキー天中拳』です。


【作品DVD】

これは貴重。日本語吹き替え収録!!

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コメント (4)
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