佐賀県庁を見学の後、長崎自動車道、西九州自動車道を通り有田、伊万里に行きました。
有田は磁器発祥の地として知られ、400年の歴史に育まれた古い町並みが残っていて、老舗の磁器メーカーや窯元が軒を並べています。
ゴールデンウイークに催される有田陶器市の期間中は、JR有田駅~上有田駅周辺を結ぶ道路を中心に約4キロにわたっておよそ550の陶器店が並ぶそうです。
JR有田駅から南東に少し離れた所に、有田ポーセリンパークがあります。園内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、ポーセリンパークのシンボル、ツヴィンガー宮殿で、これは18世紀初頭のドイツ・バロック建築の華といわれた宮殿を再現したものなんだそうです。
この宮殿の再現は、ヨーロッパの王侯貴族を魅了し、世界の陶磁器に影響を与えた有田ならではのもので、宮殿内部には幕末から明治期にかけての有田焼の作品が展示されていました。又一部は結婚式場にもなっている様です。
広々とした園内には、有田焼の体験工房をはじめ、飲食施設、喫茶、パン工房などがあり、お庭を見ながら1日ゆっくりとくつろげる施設となっています。平日なので見学者は少なかったですが、欧米、韓国、中国などからの観光客もおられました。
JR有田駅から南へ徒歩10分位のところに、佐賀県立九州陶磁器文化館があります。ここには九州の陶磁器に関する資料が豊富に展示され、江戸時代の有田陶器を集めた「柴田コレクション」、ヨーロッパに輸出された豪華な古伊万里を集めた「蒲原コレクション」は必見です。
有田焼は近くの伊万里港からヨーロッパに積み出されていたので、伊万里焼とも呼ばれています。中世ヨーロッパの王侯貴族がこぞって伊万里焼を欲しがり、有名なマイセンの窯でもこれらの日本の磁器を模倣するほどでした。
伊万里は佐賀県の西側に位置し、江戸時代には陶器の積出港として栄えました。その伊万里の南にある大川内山(おおかわちやま)を訪ねました。ここは鍋島藩の御用釜で、門外不出の技術の流出を防ぐために、関所まで置かれた秘陶の里です。人里はなれた山あいの奇岩を背景に30軒程の窯元が軒を並べ、レンガ造りの窯元の煙突が風情を感じさせます。折から小雨が降りだし、背景の奇岩に霧がかかり、さながら墨絵のような雰囲気を醸していました。
今回は福岡市(自宅)⇒佐賀市⇒有田⇒伊万里から唐津経由で福岡市に戻りました。一日の全走行距離は202kmでした。
にほんブログ村←ランキングに参加中! クリックよろしく~(^-^)
.
.
.