福岡市博物館で催されている「輝ける皇妃 エリザベート展」(4/7~6/17)に行って来ました。
エリザベート(愛称シシィ)はオーストリア・ハンガリー帝国、フランツ・ヨーゼフ皇帝の妻で美貌の皇后として知られ、その波乱の生涯はミュージカルや映画にもなっています。
2、3年前にテレビでロミーシュナイダーがエリザベートを演じている古い映画を見ましたが、本来の快活な明るい性格が宮廷生活になじめず、少しづつ変わっていく様子が描かれていました。
エリザベートは身長172cm、体重50kg、ウエスト50cmだったそうで、今回はその驚きのプロポーションを維持したコルセット、又彼女の美しさを一層輝かせたに違いない金の装飾品、夜会用の扇子等の工芸品、愛用の家具類など、エリザベートゆかりの品々が展示されていました。
が、何といってもこの展覧会の目玉は、エリザベートの肖像画の中で最も有名な、ヴィンターハルター作の「オーストリア皇妃エリザベート」に描かれている星の髪飾り「シシィの星」(レプリカではない)で、今回が世界初公開だそうです。
他の展示物とは違って、「シシィの星」だけは別格で展示されていました。肖像画では髪飾りは8個描かれていますが、エリザベートはその幾つかを女官達にプレゼントした事もあったそうで、女官達の子孫から宝石商の手に渡ったものの一つが、今回の展示品なのだそうです。
表示では髪飾りとなっていますが、展示品にはブローチ風の留め金がついていました。もしかしたら、プレゼントされた人がブローチに作り変えたのかも...。それに肖像画の髪飾りとは、見た感じが何となく違っているような気もします。実際のバランスを考えて、すこし形を変えて描いたのかもしれませんね。
今回の展示物は家具を除くと、そのほとんどが小さなもので、ハプスブルグ帝国の皇妃であるエリザベートの展覧会にしては、非常に質素で地味な気がしました。エリザベートの生涯は華やかさと哀しみが背中合わせだったと言われていますが、愛用の品々を見ながら彼女の日常に思いをはせました。
(展示品は撮影禁止でした。ヴィンターハルター作の肖像画「オーストリア皇妃エリザベート」は今回は展示されていませんでした。)
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