毎日新聞の一面に載っている「中畑流万能川柳」の愛読者の私は、新聞を開くとまずこの欄を見ます。
<万能川柳欄>
選者の中畑貴志さんが毎日18句を選び、その日の最優秀作品には「秀逸」としてニコニコマークが付けられています。「秀逸」に選ばれている作品は「う~ん、その通り!」というような句が多いですね~、やはり。
洒脱さの持ち合わせなどとてもない私なので、川柳を楽しむだけで、作ったことはありませんが、私がこの欄の愛読者だと知った友人が、先日こんな本を貸してくれました。
この本の表紙、川柳関係の本とは思えませんね~。ずっと昔、ビートルズのCDジャケットに、これと色使いがよく似たようなのがあったような...。すごいインパクトです。
選者の中畑貴志さんについてもまったく知らず、おそらく川柳作家であろうと思っていたのですが、これを読むと、そうではなく彼は日本を代表するコピーライターなのだそうですね。それならこの表紙で納得です。
この本の中に中畑貴志さんが、わざわざ「中畑流」と名付けた訳が書いてあります。それによると、「時代の空気感と、この時代を生きる人々のココロが如実に活写されている句なら、川柳としての約束事からすこしぐらいはずれていても、選びとろうと思ったからであり、中畑流と限定する事により、すべて中畑が責任を負い、投稿する作者に思う存分表現してもらいたいから」との理由から「中畑流」と名付けたとの事。
いつも、「中畑流とはどういう意味?」との思いがあった私は、この文を読んでよく納得がいき、ますます「中畑流万能川柳」の欄のファンになりました。
ちなみに本日の「秀逸」はこんな句でした。
「 俺という着ぐるみを着て出社する 」
柏原のミミ