先日、ホテルニューオータニ福岡で催された「林真理子講演会」に行ってまいりました。この講演会は友人が所属する福岡中小企業経営者協会が主催したもので、友人のお世話で参加出来たのです。
頂いた講師プロフィ‐ルによると、林真理子さんは1954年(S.29年)生まれで、50代後半でいらっしゃる様ですね。今回の参加者の年齢層も結構高く、主催者関係以外はほとんどが女性でした。
林真理子さんのお話によると、今年の新書版売り上げNO.1を林さんの本、『野心のすすめ』と曽野綾子さんの本、『人間にとって成熟とは何か』が争っているらしく、お二人とも雑誌のインタビューを受けたり、テレビに出演したりして、年末にかけて売り上げを伸ばす努力をされているのだとか。
本の売り上げを伸ばすために、「あしたは曽野先生が金スマに出演されますよ、あの曽野先生がですよ!」などと、笑いを交えながら話されたので、冗談かと思っていましたが、次の日ホントに曽野綾子さんが番組に出演して、中居クンのインタビューを受けているのを見た時は、少し驚きましたね~(笑)。
今までの多くの人々との出会いの中から、小説のネタを探すキッカケをつかんできたように思うという話から、毎日新聞に連載された新聞小説『下流の宴』の誕生秘話になりました。それはこの新聞小説の読者で、毎日、連載を楽しみに読んでいた私にとって、興味深いものでした。
私は当時、この新聞小説を、それにしても小説家というものは、その時々の社会の流れというか、流行をいち早くつかんで、取材し、うまく小説に仕立て上げるものだなぁ~と感心しながら読んでいました。今回登場人物設定の理由も話され、そうだったのかぁ~と、より納得できる部分がありましたね~(半分忘れかけていましたが)。
林さんが最初のエッセー、『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を出版されたのは、今から25年前だそうです。以来、次こそ傑作が書けるんじゃないかという思いが原動力になって、書き続けてこられたそうで、まだまだこれからも意欲的な林真理子さんとお見受けしました。
今回、席が真ん中より少し後ろの方でしたが、淡いグレーのジャケットに黒いスカート姿の林さんは、意外にも、売れっ子作家というより、普通のお母さんという感じでした。
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