久しぶりに博多座で歌舞伎を観劇
<博多座>
二月大歌舞伎、夜の部(16:00~)を観劇
演目は「傾城反魂香」「奴道成寺」「土屋主税」の3つ
期待に満ちた、開幕数分前
「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」は近松作で人情もの
幕が上がり、絵師土佐将監の座敷の場面
師、将監に弟子の浮世又平夫婦が苗字を懇願
又平の女房役の中村扇雀がいい味を出している
又平夫婦の意気の合った心温まる情愛を描いた名作
30分の幕間、赤、緑、黒の歌舞伎特有の定式幕が美しい
<定式幕>
「奴道成寺」は大勢のお囃子をバックに
中村橋之助の歌舞伎舞踊の独り舞台
何回も舞台上で早変わり
30分以上を一人で踊りきり、飽きさせない
最後は舞台上に置かれた大鐘に駆け上がり
華やかな衣装で大見得をきる美しい場面で幕
「土屋主税」は吉良上野介の隣家の、旗本土屋主税の屋敷が舞台
映画、テレビ、舞台でよく演じられる忠臣蔵
が、討ち入りの日の隣家にスポットを当てた芝居を観るのは初めて
折から隣の吉良邸では太刀音が鳴り響く
討ち入りの成功を願い、土屋主税は高提灯で隣家を照らす
討ち入り成就の報告に参上した義士達
土屋主税は心から彼らを称える
最初の演目は古典歌舞伎、次は踊り、3番目は新歌舞伎
今回の出し物3つは、バランスがとれている様に思う
3つの演目がすべて終わったのは8時半過ぎ
博多座近くの鰻屋さんで遅い夕食
歌舞伎を堪能し、寒い冬のほっこりした一日になった
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