船が大船渡へ向けて航行中の14日の夜から翌日に掛かけて、気圧の谷の接近で強風警報が出ていて船は大揺れでした。海上では風速25m以上の風が吹いたそうです。
大揺れで船体がギシギシきしむ音も絶え間なくしていましたが、日本の船「飛鳥Ⅱ」に対する信頼でしょうか、不安を感じる事はまったくありませんでした。
予定では15日の朝に大船渡港に入港し、観光ツアーに出掛けるはずでしたが、観光ツアー後に更に強い風が吹く予報とのことで、そうなると出港出来なくなるので、大船渡では着岸だけになり下船出来ませんでした。船の旅ってこの様なことが、時々起きるのですネ。
よく晴れてはいましたが強風が吹き寒い中、港で歓迎行事をして下さり、船室のバルコ二ーからこれを見守りました。
歓迎行事では大船渡市長が挨拶されましたが、震災時の支援に対するお礼と、5年後の今の街を語られる姿には胸をうつものがありました。
船からは、先の震災で甚大な被害を受けた大船渡の街が目の前に見えましたが、テレビに何度も映し出された津波の映像が思い浮かんできて、胸が苦しくなりました。
今は、新しい家々が多く見られ、クレーンが稼働している場所も多い様で、復興はだいぶ進んでいる様には思えましたが、これから先、まだまだ大変でしょうね~。
大船渡市から下の様なプレゼントを頂きました。三陸産めかぶのインスタントスープです。
2時間位大船渡港に停泊後、次の目的地横浜港に向けて出港となりました。横浜では自由に街を歩こうと、観光ツアーを申しこんでいませんでしたので、横浜の情報を得るため船内の図書室に行ってみました。
船内なので本の数は多くはありませんが、小説、エッセー、旅行ガイドブックなど様々なジャンルの本が揃っています。
この日の夕食後、1984年のロスアンゼルスオリンピック体操競技で金、銀、銅メダルを獲得した森末慎二さんの講演会がありました。会場の入り口に3つのメダルが披露されていましたが、私はこの時はじめて、オリンピックのメダルを実際に見ました。
森末さんはメダルを獲得したロスアンゼルスオリンピックでの体操競技のことを話されましたが、話にメリハリがあり、飽きさせることのない話しぶりでした。色々な所でこの話をされているのでしょう、話の型が出来ているようで見事なエンターテイナーぶりに驚きました(^-^)
夜が更けるにしたがって風がおさまり、船の揺れが次第に小さくなりました。
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