京都滞在最後の日に京都府庁を訪れました。京都府庁は京都御所の西側にあり御所の南側を走る丸太町通りを二つ入ったところに正門がありました。
<京都府庁旧本館>
現在はほとんどの業務は隣にある新しいビルで行われているそうですが、やはり京都府庁といえばこの建物でしょう。入口でこんなパンフレットを頂き中に入りました。正庁、旧議場、知事室などが一般公開されている様です。
この旧本館は明治39年に竣工した2階建て煉瓦造りの建物で、様式はルネッサンス様式、正面の屋根を中心に左右対称になっています。昭和46年まで京都府庁の本館として使われており、現在も一部は会議室などに使われているそうです。また現存する県庁舎の中では日本最古のものだそうで、平成16年に国の重要文化財に指定されています。
中庭を中心に周りにいろいろな部屋が配されていて、正面玄関から中に入るとこんな感じになっています。
正面玄関と反対側に旧議場がありました。内部は吹き抜けで60の議員席が階段状の半円形に置かれ、2階が傍聴席の様でした。
<旧議場>
旧知事室は2階角部屋にあり窓からは比叡山が見えました。この部屋の暖炉の装飾などは、一部に大理石が使われていて非常に凝ったものです。
<旧知事室>
2階には旧本館のシンボルとなる部屋で、正庁と呼ばれる部屋もありました。ここではこれまで数多くの公式行事や式典などが行われてきたそうですが、人類初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンが昭和37年に来日した時、京都府庁を訪れ下の写真左側にあるバルコニーから府民の歓迎に応えたそうです。現在は一般の方々の結婚式などにも利用されている様です。
<旧正庁>
下は旧京都府庁の隣にある現在の京都府庁で、今はほとんどの業務がこちらで行われているとのことでした。
<現京都府庁>
京都府の人口は平成27年現在で261万353人。
平成27年に京都を訪れた観光客数は5684万人で、2年連続5500万人の大台を突破したのだそうです。
(京都府庁所在地 京都府京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町)
(京都府庁見学日 H.29年11月22日)