ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

3階の女

2018-05-10 21:02:10 | 日記
朝のエレベータで有名な人が居る。
『3階の女』である。
職場は6階建てのビルで、トイレが常に閉まっているくらいの
人口密度なのだ、おそらくは1フロアに720名以上。
という事で
朝は2基しかないエレベータは混雑しているわけで
1基は台車も載せる事が出来るくらいに大きいんだけど
ドアの開け閉めに扉が広い分、遅いのである。
私は6階なんだけど5階で止まって人が降りるのを待つよりも
5階で降りて階段を1階分登った方が
そのままエレベータに乗っているよりも早いのだ。

で、暗黙のルールというものが、どこでもあるかもしれないけど
朝のエレベータにも当然、ルールがある。
ひとつは、行列を作って来た人順に並ぶ。
閉まりかけたエレベータの扉を開けない。
まぁ、当然そのエレベータは人が沢山乗っているわけなのだ。
もうひとつはエレベータを利用するのは5階以上
たまに4階の人も乗るけど
ちょっと肩身が狭い状態となる。
朝は混雑しているので、階数が低い人は階段を登るわけだ。
エレベータを待っているよりも早い筈だ。

で、『3階の女』なんだけど
名前知らないし、顔だってまともに見た事がないけど有名なのだ。
『今日、3階の女が乗ってきてさぁ』だけで話が通じてしまうくらいに。
その女は
①ほとんど閉まりかけたドアを無理矢理に開きボタンで開ける。
(開け閉めに時間がかかるエレベータである)
②当然のように1階で乗れずに次を待っている人たちなど無視して割り込みである。
③5階6階の押しボタンしか押されていないから3階を押す。
日によって時間帯がバラバラのようだけど、やる事はいつも同じなので
会社に着く時間帯が違う社員でも『3階の女』でわかるのだ。
一度きりだったら、覚えられないかもしれないけど
毎日、同じように閉まりかけたエレベータを
割り込みして開きボタンを押して3階を押すのだ。

世の中には迷惑をかけるタイプのものと、その被害にあうタイプがあり
3階の女は、如何なる場合での迷惑をかける側にいるのではないかと思う。
神経が太すぎるのか?はたまた無いのか不明だが
『3階の女』と出くわした朝は、『ついていないなぁ』と思うのだ。