ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

辻村深月『のび太の月面探査記』

2022-07-31 21:35:46 | 本と雑誌
今日読み終った本は辻村深月『のび太の月面探査記』である。
映画を観ている感じで読めた。
2019年の映画の脚本を担当した辻村さんが書いたので
その小説版だった。
原作の藤子・F・不二雄の作品をそのまま小説にしたみたいだ。
ある意味、凄いなぁって思う。
リスペクトしているのだなって思った。
直木賞作家が書くドラえもんは心地よかった。
小説を読んでしまったら映画が観たくなる。
不思議な事に観たような気がするのはドラえもん映画だからだろうな。

柚木麻子『その手をにぎりたい』

2022-07-21 21:19:22 | 本と雑誌
今日読み終った本は柚木麻子『その手をにぎりたい』
面白い好きな本である。
長編だけど連作短編として読める。
食べ物のお話である。
食べ物の描写が実に美味そうだ。
バブル期OL大河小説なので読み応えがある。
銀座のお寿司屋さんが舞台で座っただけで3万円。
憧れてしまうなぁ。
そういえば宝くじが当たった人に
銀座で河豚コースを奢ってもらった事がある。
ひとり6万だったっけ。
私の人生の中で最も高かった食事代である。
残念なことは高かったわりに味の記憶がない。
B級グルメは記憶に残るのになぁ
食事って料理よりも楽しい仲間と一緒に食べた方が
宜しいと思う私はかなり幸せ者だ。

宮部みゆき『さよならの儀式』

2022-07-16 16:04:32 | 本と雑誌
今日読み終った本は宮部みゆき『さよならの儀式』である。
8つの短編、しかも現代物
短編集の割に本が厚かったので楽しみだったけど
読み進むうちにガッカリが増してきた。
まるで長編を書こうとしたけど
途中で頓挫したような作品ばかりだった。
後味が爽やかだったら、もう少し良かっただろうけど
『どうしちゃたんだ、宮部みゆき』
最近の本がつまらな過ぎる。
「大極宮」の作家、昔は好きだったのに
大沢在昌と宮部みゆきがあまり読まなくなりそうだ。
京極夏彦は昔から1冊しか読んでいないので影響はないけど
本が厚くなりすぎるわりに面白くないのでガッカリだ。

『コロナと潜水服』

2022-07-09 22:55:22 | 本と雑誌
今日読み終わった本は奥田英朗『コロナと潜水服』。
ハートウォーミングSFチック小説集である。
今回も5つの短編を満喫しました。
超自然的な現象が普通に感じられるのは
奥田さんの真骨頂なのだと思う。
ユーモア小説でありハートウォーミングなので
サクサクと今回も読めた。
実に安定感のある素晴らしい小説集でした。

『純喫茶パオーン』

2022-07-02 23:53:25 | 本と雑誌
今日読み終った本は椰月美智子『純喫茶パオーン』。
3つの短編から構成される連作小説である。
ほのぼのとした謎解きが好きである。
喫茶店の名物の特製ミルクセーキと
魔法のナポリタンが食べたくなった。
ミルクセーキって、そういえば飲んだことがないかもしれない。
オーダーした覚えはないし、選択する飲み物の中に
ミルクセーキがなかったから、いまだに飲んでいない飲み物だ。
チャンスがあったら飲んでみよう。
ナポリタンといえば、九段下『ジンジン』の大盛りナポリタンが
私の中で一番美味しかったナポリタンだ。
ナポリタンを普通盛で食べた記憶もないなぁ
ナポリタンは大盛りで食べる料理だと思っている。
自分が作る時も200gの乾麺を使うしソースは2人前と書いてある。
自分で作るナポリタンはアルデンテなんだけど
『ジンジン』の茹で過ぎ麺で太っぽくなった麺が懐かしい。
という事で相変わらず食べ物系ほのぼの小説が好きである。