ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

荻原浩『海の見える理髪店』

2022-05-06 21:00:37 | 本と雑誌
今日読み終わった本は荻原浩『海の見える理髪店』
第155回の直木賞受賞作品だ。
ま、直木賞を獲った本だから選んだのではなく
タイトルが面白そうな予感がしたから
帯に直木賞受賞と書いてあったのだ。
てっきり理髪店を舞台にした連作物かと思ったのだが
シチュエーションが異なる6つの短編だった。
こういう想定外な事は歓迎である。
私は連作物が好きなんだけど
たまには違った思いがけないご馳走を食べるのも良いものである。
私は仕事ではコミュニケーションが出来るんだけど
どこの理髪店でも無口である。何年通っても。
幼いころから、ずーっとの習性だと思うのだ。
理髪店で良くしゃべる人を見かけると
それだけで、少し世慣れた人だなぁって思う。
私は大概は理髪店では目を瞑っている。
話しかけられやすい容姿をしている割に
シャイなのだろう、あるいは他人に関心が無さすぎるのか。
直そうとも思わない弱点ってあるものだ。