耳元でアロマの話題

今日入院してきた患者さんが、数時間で亡くなりました。
その亡くなるまでの間、奥様と娘さんとアロマの話をしていました。
奥様はずっと、ご主人の脚をアロマオイルでマッサージしていました。
毎日、毎日。

オイルもたくさんもっていらっしゃるそうです。

どんなオイルがいいか、香りがいいか、アロマ談義です。
そして、持っていたスパイクナードを枕元にたらしました。
マグダラのマリアが、キリストの足にぬったオイルです。
もう、意識が遠のいている患者さんのそばに、たらしました。

奥様もずっとずっと家で介護してこられました。
玉蘭と、金木犀を嗅いでもらいました。

　「いいにおいね～～～」と。

愛する人を失う、まさに失おうとするその際でした。
徐々に心臓の鼓動もゆっくりとしてきていました。

最後の時に、スタッフはオイルをつかって体を拭いてくれました。
私も、もっと時間を作ってアロマを患者さんに提供したいと強く思いました。
明日はアロマ検定があります。
私と緩和ケア病棟の準備をしている医師が、受験します。

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『プライドと偏見』

キーナ・ナイトレイの『つぐない』と同じ監督の映画です。
プライドと偏見が邪魔をして、思うように気持ちを打ち明けられない。

裕福でない5人姉妹は、お金持ちの男性と結婚するのが夢。
でも、だからといって簡単に結婚できないキーナ・ナイトレイのプライド。
いい映画でしたわ。

好きな人に、気持ちを打ち明けられない・・・・・・・・・
どうしてかわからないけど、言えない。
でも、つい見てしまう、目で追ってしまう、そんな切なさがあります。

今聴いている竹内まりあの「カムフラージュ」は、ちょっと似ています。

　友達以上の気持ち　胸に閉じ込めてきたけれど
　心はもう嘘をつけなくて　こんなに切ない
　ふとした仕草にひそむ　あなたの思いを確かめる
　長い間言えずにいたこと　もしかしたら私と同じだと
　　・・・・・・・・・・・・・・・
　温めてきた　この絆こそ　隠せはしない　愛の形なの

いつだって、恋は遠回り。

映画はハッピーエンドです。
イギリスの田園風景が美しく、住んでみたくなります。

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やっぱり映画は楽しい。