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マツタケ増産のノウハウ

2016年10月25日 | 農業
長野県伊那市富県の林業家でまつたけ博士の異名をとる藤原儀兵衛という方が松茸の栽培に成功しその成果をまとめた「マツタケ山づくりのすべて 生産技術全公開」という本を出版して話題になっているそうだ。
関係者からは公開するのはもったいないとの声があった様だがもっと松茸をもっと食べて欲しいと公開に踏み切った。
同氏は、アカマツの毛根付近にかさが開いたマツタケを置いて胞子を 飛散させたところ、菌糸の塊「シロ」ができることを突き止めた。試験を始め増産に成功。
「マツタケは採取する時代から作る時代になった」と藤原氏。
2008年から所有する樹齢約45年のアカマツ林(400平方メートル)を 試験地に設定。同年3月から4月初めにかけてアカマツ40本の根元を掘って、箸ほどの 太さの根を選んで断根。土をかぶせて毛根を出させ、同年10月にマツタケを置いて 胞子を飛散させたところ、12年からマツタケが出始めた。

 藤原さんは1999年に上伊那農業委員会から認定を受けた「まつたけ博士」。増産
技術は科学的に立証されたわけではないが、「50年の経験と観察で学んだことの結果」と自信を深めている。

 南東に向く急峻なアカマツ林では、かさが直径10〜20センチに開いた 大物や、頭を持ち上げたばかりのマツタケなどが群生している。現地で説明を受けた 県林業総合センター(塩尻市)特産部の古川仁主任研究員は「素晴らしいというほかない。技術と藤原さんの熱意のたまものだと思う。今後、この技術を生産者に広めて ほしい」としている。


http://www.ringyou.or.jp/publish/detail_1071.html