#69 ピーター・グリーン「Born Under a Bad Sign」(Blues For Dhyana/Culture Press)
ピーター・グリーン、98年のアルバムから。アルバート・キングでおなじみのナンバー、「悪い星のもとに」である。
グリーンは10年ほどのブランクののち、97年にスプリンター・グループを結成して音楽活動を再開する。翌年に発表したのが、この「Blues For Dhyana」というアルバムだ。
12曲中10曲はグリーン自身のオリジナルだが、この「悪い星~」と「セイム・オールド・ブルース」はカバー。
聴いてみると、実に肩の力が抜けているといいますか、歌にせよ、ギターにせよ、まったくリキんだところがない。
クリーム(歌はジャック・ブルース)やロベン・フォードあたりの同曲と比較してみるとよくわかると思いますが、歌はモノローグのようで枯れまくっているし、ギターはひたすらソリッドでシンプル。
まさに枯淡の境地なんであります。
昔の、つまりフリートウッド・マック時代の「神がかった」プレイを期待して聴いたファンは、見事な肩すかしをくらうことでしょう。
でも、これもまたブルース。書にも楷書、行書、草書などとさまざまな書体があるように、ブルースにも草書のようなそれがあるってことです。
重厚、コテコテなブルースばかりがブルースじゃない、そうゆうこと。
スルメのように、聴けば聴くほど味が出てくるのも、この曲の身上。ぜひ5回はリピートしてほしいです。
ピーター・グリーン、98年のアルバムから。アルバート・キングでおなじみのナンバー、「悪い星のもとに」である。
グリーンは10年ほどのブランクののち、97年にスプリンター・グループを結成して音楽活動を再開する。翌年に発表したのが、この「Blues For Dhyana」というアルバムだ。
12曲中10曲はグリーン自身のオリジナルだが、この「悪い星~」と「セイム・オールド・ブルース」はカバー。
聴いてみると、実に肩の力が抜けているといいますか、歌にせよ、ギターにせよ、まったくリキんだところがない。
クリーム(歌はジャック・ブルース)やロベン・フォードあたりの同曲と比較してみるとよくわかると思いますが、歌はモノローグのようで枯れまくっているし、ギターはひたすらソリッドでシンプル。
まさに枯淡の境地なんであります。
昔の、つまりフリートウッド・マック時代の「神がかった」プレイを期待して聴いたファンは、見事な肩すかしをくらうことでしょう。
でも、これもまたブルース。書にも楷書、行書、草書などとさまざまな書体があるように、ブルースにも草書のようなそれがあるってことです。
重厚、コテコテなブルースばかりがブルースじゃない、そうゆうこと。
スルメのように、聴けば聴くほど味が出てくるのも、この曲の身上。ぜひ5回はリピートしてほしいです。