#152 エタ・ジェイムズ「I Want To Ta-Ta You Baby」(Life, Love, & the Blues/Private Music)
今週は困ったことにPCディスプレイが壊れてしまい、代用品のテレビの画面を見ながらこれを書いている。これが実に字が見づらいのである。そういうことで、今回は短文にて失礼。
エタ・ジェイムズ、1998年のアルバムより。ジョニー・ギター・ワトスンの作品。
エタ・ジェイムズは1938年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの72才。前のコラム「一日一枚」でも一回だけ取り上げたことがあるが、おもに50年代にR&Bの分野で活躍した、混血女性シンガーだ。
豊満な体躯から発される迫力満点のシャウトがウリの、パワフル・ガール。10代から20代にかけての彼女は、もっぱらそういうイメージだった。
だが、長ずるにおよび、より深い味わいをもった歌声を聴かせるようになっていく。R&B、ソウルを根幹としながらも、ジャズ、ゴスペル、ブルースなど幅広いジャンルの歌を取り上げていくようになる。
初期のただパンチがあふれる歌声から、抑制をきかせた、円熟味の感じられる歌声へと成長をとげていったのだ。このへん、40年以上同じ歌い方しかできない日本のア●コさんあたり、見習ってほしいもんだ。
今年でデビューして56年。実に半世紀以上、現役トップを走り続けてきたのだから、敬服に値するね。
さて、きょうの一曲は、いわずと知れたジョニー・ギター・ワトスンのカバー。オリジナルはアルバム「Ain't That A Bitch」に収録されている。メローなアレンジは、原曲にほぼ忠実だ。
これがまた実にセクシーなんだわ。男性なみに低めのキーで歌っているんだが、両性具有者にささやかれている、みたいな妙なエロティシズムが感じられる。歌詞のエロさもあいまって、アダルト風味全開。「エタ、GJ!」と喝采を叫びたくなる。
齢60にして、この現役ぶり。まっこと脱帽ものです。ぜひ一聴を。
今週は困ったことにPCディスプレイが壊れてしまい、代用品のテレビの画面を見ながらこれを書いている。これが実に字が見づらいのである。そういうことで、今回は短文にて失礼。
エタ・ジェイムズ、1998年のアルバムより。ジョニー・ギター・ワトスンの作品。
エタ・ジェイムズは1938年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれの72才。前のコラム「一日一枚」でも一回だけ取り上げたことがあるが、おもに50年代にR&Bの分野で活躍した、混血女性シンガーだ。
豊満な体躯から発される迫力満点のシャウトがウリの、パワフル・ガール。10代から20代にかけての彼女は、もっぱらそういうイメージだった。
だが、長ずるにおよび、より深い味わいをもった歌声を聴かせるようになっていく。R&B、ソウルを根幹としながらも、ジャズ、ゴスペル、ブルースなど幅広いジャンルの歌を取り上げていくようになる。
初期のただパンチがあふれる歌声から、抑制をきかせた、円熟味の感じられる歌声へと成長をとげていったのだ。このへん、40年以上同じ歌い方しかできない日本のア●コさんあたり、見習ってほしいもんだ。
今年でデビューして56年。実に半世紀以上、現役トップを走り続けてきたのだから、敬服に値するね。
さて、きょうの一曲は、いわずと知れたジョニー・ギター・ワトスンのカバー。オリジナルはアルバム「Ain't That A Bitch」に収録されている。メローなアレンジは、原曲にほぼ忠実だ。
これがまた実にセクシーなんだわ。男性なみに低めのキーで歌っているんだが、両性具有者にささやかれている、みたいな妙なエロティシズムが感じられる。歌詞のエロさもあいまって、アダルト風味全開。「エタ、GJ!」と喝采を叫びたくなる。
齢60にして、この現役ぶり。まっこと脱帽ものです。ぜひ一聴を。