投票も済んだし、巣も更新した。しかも天気は快晴。あとはセッションへGO!!
#170 ジミー・ドーキンス「Me, My Gitar And The Blues」(Me, My Gitar And The Blues/Ichiban)
シカゴ・ブルースマン、ジミー・ドーキンス97年のアルバムより。ドーキンス、リック・ミラーの作品。
ドーキンスは36年、ミシシッピ州チューラの生まれ。74才になった現在も、活躍中である。
55年にシカゴに出てきて以来、ブルース一筋。半世紀以上のキャリアを持つ、シカゴ・ブルースの生き証人のようなひとだ。
そのプレイ・スタイルは、B・B・キングの流れを汲むスクウィーズ・ギター。ナチュラル・ディストーションが特徴的な、ラウドなプレイが身上である。
69年、デルマークからの「Fast Fingers」でアルバム・デビュー、これまでに15枚以上のアルバムをリリースしている。また、オーティス・ラッシュとも親交があり、何枚かで共演も果たしている。
ドーキンスの人気は、BB、あるいはラッシュといったスター・プレイヤーに比べると、いかにも地味だ。相当なマニアでもない限り、その音を聴いたことさえない、というリスナーが大半だろう。
マニア向けのブルースCDガイドでさえ、一枚紹介してハイおしまい、みたいな感じなのだから。
だが、だからといって、ドーキンスが聴くに値いしない、無視して問題ないアーティストである、というものでもない。
たしかにお世辞にもうまい歌い手とはいえないし、ギターもワンパターンの感を否めない。聴き手によっては、全然魅力を感じない、という意見もあるだろう。
しかし、それでも一度は彼の歌やプレイを聴いてみてほしいのだ。もしかしたら、貴方の耳に強い印象を残し、お気に入りのアーティストの仲間入りをするかもしれないのだから。
ということで、きょうの一曲である。
まずはタイトルについてふれておこう。Guitarではない、Gitarなんである。もちろん誤植ではなく、意図的なミススペルだ。
ドーキンスは91年のアルバムに「Kant Sheck Dees Bluze」という異様な綴りのタイトルを付けていたが、これもまた彼流のセンスの表れなんだろうな。
曲調は、きわめてオーソドックスなスロー・ブルース。リードを弾くのは彼のみ、あとはサイド・ギター、ピアノとオルガンがバックを固めている。何のギミックもない、直球一本勝負って感じのサウンドだ。
歌も彼が担当している。ラフなドラ声で迫力は十分なのだが、言い換えれば、一本調子ということでもある。
だが、それも含めて、ドーキンスの持ち味なのだ。
ミュージシャンは、他人に歌をまかせず、自ら歌うことによって、初めて「ブルースマン」と呼ばれるにふさわしい存在となるのだ。筆者はそう思っている。
ドーキンスも、デビュー当時は自分の歌に自信があまりなかったのか、ゲスト・シンガーの力を借りるようなところがあったが、その後、やはり自ら歌うことに大きな意義を見出していったのだろう。
ブルースは技術よりも個性で勝負する音楽。ドーキンスの曲を聴くたび、そう感じずにはいられない。ぜひ、一聴を。
シカゴ・ブルースマン、ジミー・ドーキンス97年のアルバムより。ドーキンス、リック・ミラーの作品。
ドーキンスは36年、ミシシッピ州チューラの生まれ。74才になった現在も、活躍中である。
55年にシカゴに出てきて以来、ブルース一筋。半世紀以上のキャリアを持つ、シカゴ・ブルースの生き証人のようなひとだ。
そのプレイ・スタイルは、B・B・キングの流れを汲むスクウィーズ・ギター。ナチュラル・ディストーションが特徴的な、ラウドなプレイが身上である。
69年、デルマークからの「Fast Fingers」でアルバム・デビュー、これまでに15枚以上のアルバムをリリースしている。また、オーティス・ラッシュとも親交があり、何枚かで共演も果たしている。
ドーキンスの人気は、BB、あるいはラッシュといったスター・プレイヤーに比べると、いかにも地味だ。相当なマニアでもない限り、その音を聴いたことさえない、というリスナーが大半だろう。
マニア向けのブルースCDガイドでさえ、一枚紹介してハイおしまい、みたいな感じなのだから。
だが、だからといって、ドーキンスが聴くに値いしない、無視して問題ないアーティストである、というものでもない。
たしかにお世辞にもうまい歌い手とはいえないし、ギターもワンパターンの感を否めない。聴き手によっては、全然魅力を感じない、という意見もあるだろう。
しかし、それでも一度は彼の歌やプレイを聴いてみてほしいのだ。もしかしたら、貴方の耳に強い印象を残し、お気に入りのアーティストの仲間入りをするかもしれないのだから。
ということで、きょうの一曲である。
まずはタイトルについてふれておこう。Guitarではない、Gitarなんである。もちろん誤植ではなく、意図的なミススペルだ。
ドーキンスは91年のアルバムに「Kant Sheck Dees Bluze」という異様な綴りのタイトルを付けていたが、これもまた彼流のセンスの表れなんだろうな。
曲調は、きわめてオーソドックスなスロー・ブルース。リードを弾くのは彼のみ、あとはサイド・ギター、ピアノとオルガンがバックを固めている。何のギミックもない、直球一本勝負って感じのサウンドだ。
歌も彼が担当している。ラフなドラ声で迫力は十分なのだが、言い換えれば、一本調子ということでもある。
だが、それも含めて、ドーキンスの持ち味なのだ。
ミュージシャンは、他人に歌をまかせず、自ら歌うことによって、初めて「ブルースマン」と呼ばれるにふさわしい存在となるのだ。筆者はそう思っている。
ドーキンスも、デビュー当時は自分の歌に自信があまりなかったのか、ゲスト・シンガーの力を借りるようなところがあったが、その後、やはり自ら歌うことに大きな意義を見出していったのだろう。
ブルースは技術よりも個性で勝負する音楽。ドーキンスの曲を聴くたび、そう感じずにはいられない。ぜひ、一聴を。
20:09 from goo
明日は3か月ぶりのセッション。楽しみだ。 #goo_macolon1013 http://blog.goo.ne.jp/macolon1013/e/6345357cdb2c22b106b3f0f5d54490b3
by Mac_Nakahira on Twitter
明日は3か月ぶりのセッション。楽しみだ。 #goo_macolon1013 http://blog.goo.ne.jp/macolon1013/e/6345357cdb2c22b106b3f0f5d54490b3
by Mac_Nakahira on Twitter