NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

#189 パット・ベネター「I Get Evil」

2011-10-15 12:46:05 | Weblog
#189 パット・ベネター「I Get Evil」(True Love/Chrysalis Records)

白人女性シンガー、パット・ベネター、1991年のアルバムより。アルバート・キングの作品。

パット・ベネターは53年、ブルックリン生まれの御年58才。でも外見からは、とてもそんな年齢には見えない。

79年デビューだから、実に32年のキャリアがある、大ベテランなんだけどね。

デビュー当初は、ハートのウィルスン姉妹などと並ぶ、白人女性ロッカーの旗手、そんなポジションだった。

スレンダーな体つきでショートヘア、大きな瞳が印象的な小顔美人だったので、女性ロッカーというよりはむしろ、ファッションモデルのような雰囲気があった。

歌声のほうも、他の多くの女性ロッカーがハスキー・ボイス系、低音系だったのに対し、澄んだ高音で異彩を放っていた。ブルースっぽさも、ベネターの声には希薄だった。

そんな彼女が最初に放ったシングル・ヒット、「Heartbreaker」は都会的なハードロックナンバーで、リスナーの耳にはとても新鮮に感じられたものである。

その後も着実にヒットを飛ばし、80年代は確実にアメリカの音楽シーンの中心にいたといえる。

90年代、すなわち彼女自身が30代後半に入ったあたりから、ハードロック中心の音作りに変化が見られるようになる。

それがきょうの一曲を含むアルバム「True Love」だ。

単に「ロック」というジャンルにこだわらず、そのルーツたるブルース、R&Bにも目を向けた、意欲的な試み。バックのサウンドも、かなりジャズやブルースに接近している。

「I Get Evil」は、おなじみアルバート・キングの60年代前半の代表作だが、このルンバ・ビートの陽気でダンサブルなナンバーを、ちょっとドスを効かせた低めの声で歌い上げている。姐御っぽいカッコよさがあるよな。

このアルバムでは、他にBBやチャールズ・ブラウンあたりの曲もカバーしていて、これまでのロック、ポップ路線のベネターからは想像できなかった、大人のシンガーとしての魅力がかいまみられる。

本来の彼女の持ち味とはいささか違うのだが、これもまた佳き哉。すぐれたブルースは、何十年たっても古びないこと、そして新しい魅力的な歌い手を得て再び甦ることが、よくわかる。必聴です。

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音曲日誌「一日一曲」#1~#100 pdf版もダウンロード出来ます

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10月14日(金)のつぶやき

2011-10-15 03:06:35 | Weblog
10:42 from Power Twitter
ずっと未解決だった案件がようやく解決。ホッとひと息。
10:54 from Power Twitter
それにしても、銀行は手数料取っている業務くらい、きちんとやってほしい。
9月末の残高証明書が13日着とか、遅すぎ。
10:55 from Power Twitter
請求書は遅れてもいいけどなw
10:59 from web
ジョーちゃんの死に、ただただ涙。まだ若いのに。http://t.co/HmWXEhoW
11:07 from web
buzztterのアマゾン、亡くなったばかりのアーティストの商品広告流すのヤメレ。
11:10 from web
きょうの深夜はTBSでピンドラ放送じゃあ!
11:59 from Power Twitter
カップスのメンバーでは、4人目の物故者かぁ。
12:33 from Power Twitter
世田谷の放射線、原発由来でないとわかってホッとしている場合じゃないだろ。
12:37 from Power Twitter
仕事で一緒になったことのある方の訃報は、辛いね。
12:46 from Power Twitter
ピンドラ、まさかの百合展開、だと? ま、タカラヅーカだからね、サンシャニー歌劇団は。誰がモデルなんだろ?
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