NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

#297 ポール・ウェラー「Peacock Suit」

2013-12-07 10:37:57 | Weblog
#297 ポール・ウェラー「Peacock Suit」(Heavy Soul/GO! Discs)

英国のシンガー/ギタリスト、ポール・ウェラー、97年のヒット・ナンバー。ウェラー自身の作品。

ポール・ウェラーは58年英国サリー州ウォキングの生まれ、今年55才である。

60年代英国のモッズ・ブーム、ビートルズに大きな影響を受けてバンドを始める。77年に「ザ・ジャム」のメンバーとしてデビュー。ザ・ジャムは英国一の人気バンドに成長するも、82年に解散。

その後、ミック・タルボットと共にザ・スタイル・カウンシルを結成して、83年から90年まで活動。しばらくインディーズ活動を続けた後、92年ファースト・ソロ・アルバム「PAUL WELLER」でメジャー復帰する。

以降は、2年に1作程度のペースでアルバムをリリース。派手なヒット曲こそないものの、堅実なセールスを見せている。

ウェラーは現在、オアシス、ストーン・ローゼズ、ブラーといった後続世代のロックバンドから根強い支持、リスペクトを集めているという意味でも、ブリティッシュ・ロックの大御所、あるいはゴッドファーザー的な存在になっているといっていい。

きょうは、そんな彼が39才のとき出した4枚目のアルバムから、ソロとしては最大のヒット・チューン(全英5位)を聴いていただこう。

ザ・ジャムはとにかく若くて活きのいいロックバンドというイメージだったし、スタカンでは一転してお洒落で多様性のあるポップというイメージだった。

だが、ソロになったウェラーは、とてもシンプルでけれん味のない、ストレートなロックを追求するようになった。

スタカン時代の、だいぶん小洒落てて妙にコマーシャルな音に比べると、いかにも武骨でゴツゴツとしたサウンドだ。でもその「原点回帰」は、けっして悪くない。

テクニカルな音に走らず、あくまでも彼のソウルフルな歌声を前面に押し出したバンド・サウンドは、いろいろ要素を盛り込み過ぎて焦点を失ってしまったスタカンに対して、まったくブレがない。

過去のナンバーワン・バンドとしての人気、それはミーハー的な要素が強かったが、そういうものから脱却して、ようやく自分が本当にやりたかった音楽に、取り組めるようになったんだろうな。

最近は髪もすっかり白くなり、往年のイケメンぶりと比べるとだいぶん老けてしまった感はあるが、それでもSGをかきならしてライブ演奏するウェラーは、まだまだ十分にカッコいい。

やっぱり、ロッカーはいくつになってもイケてなきゃ、ね。

バンドというよりは、その都度気に入ったミュージシャンたち(ほとんどが、彼よりは下の世代だ)を選抜して、彼らをバックに歌い続けるロッキン・ダディ、ポール・ウェラー。

筆者とほぼ同世代ながらこのカッコよさ。負けちゃいられねえなと、ウェラーを観るといつも感じる。

フォーエバー・ヤングな彼の、気合いに満ちたシャウト、そしてイカしたギター・プレイを聴いてくれ。

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ライブ版

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