NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#95 レバランド・ゲイリー・デイヴィス「Candy Man」(Heroes of the Blues/Shout!)

2023-07-05 05:00:00 | Weblog
2009年10月17日(土)

#95 レバランド・ゲイリー・デイヴィス「Candy Man」(Heroes of the Blues: The Very Best of Rev. Gary Davis/Shout!)





今回は、ひさしぶりに趣きを変えて、カントリー・ブルース系でいってみる。ゲイリー・デイヴィス師による弾き語りナンバーを。彼自身のオリジナル(といっても、トラッドをベースにした改作といった方が正しいだろうが)。

ゲイリー・デイヴィスは96年、サウスキャロライナ州ローレンス生まれ。72年にニュージャージー州ハモントンにて亡くなっている。

その呼び名通り、牧師がデイヴィスの肩書きのひとつだが、もうひとつがギタリスト/シンガーとなる。

10代からそのミュージシャンとしてのキャリアは始まっており、フィンガーピッキングの名手としてさまざまな後進のギタリストに影響を与えている。たとえば、ブラインド・ボーイ・フラー、ステファン・グロスマン、ボブ・ディラン、タジ・マハール、それにライ・クーダーなどなど。

まさに20世紀アメリカ音楽の礎を築いた人なのだが、意外とその音楽自体は聴かれることが稀である。

今日は、そんな彼の代表的ナンバーを、2003年リリースのベスト盤より、聴いていただこう。

軽快にして清涼感あふれるフィンガーピッキング・ギターにのせて、彼の素朴なことこの上ないボーカルを味わうことが出来る一曲だ。

歌のほうはともかくとして、ギター・プレイは実に正確無比だ。ギター教材にもうってつけの演奏といえる。

フォーク、ブルース、ラグタイム、ゴスペル等々。ジャンルにとらわれず、さまざまなタイプの音楽を吸収し、ギター・ミュージックとして構築した、音の達人。それがデイヴィス師なんである。

すべてのアコギ・プレイヤーは、一度は彼の演奏を聴くといい。

そのリズム感覚の巧みさを体感し、ぜひ自分のものにもしてほしい。

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