NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#94 ピー・ウィー・クレイトン「Blues in the Ghetto」(Essential Recordings/Cleopatra)

2023-07-04 05:15:00 | Weblog
2009年10月10日(土)

#94 ピー・ウィー・クレイトン「Blues in the Ghetto」(Essential Recordings/Cleopatra)





今回も、インストでいくじょ。シンガー/ギタリスト、ピー・ウィー・クレイトンのオリジナル。彼個人のアルバムでは、2001年リリースの編集盤で初お目見えのナンバーであります。

録音は少なくとも40年以上前かと思われますが、これがまた時代をまったく感じさせない、クールでヒップな出来映えなんよ、お客さん。

ピー・ウィーは1914年、テキサス州ロックデイル生まれ。本名はコニー・C・クレイトン。85年、LAにて没。

ジャズ・ギターの開祖チャーリー・クリスチャン、エレクトリック・ブルース・ギターの開祖T・ボーン・ウォーカー。こういった先達の影響を強く受けながらも、独自の演奏スタイルを作りあげていったのが、ピー・ウィー・クレイトン。

とにかく、早いパッセージをガンガン弾きまくり、トレモロ・ピッキングも多用。ワイルドでアグレッシブなことでは、右に出るものがなかった。

フツー、ブルース・ギタリストとゆーと、「タメ」とか「間」とかで勝負するタイプの奏者が多いが、彼の場合は問答無用のハッスル・プレイが身上。

この「Blues in the Ghetto」も、割りとゆったりしたミディアム・テンポだが、ギター・プレイはいかにも彼らしく、スピード感があふれている。

バックの重く、力強いリフとは対照的に、華麗に舞い、切り込んでくる、剣のような鋭さ。ええですな~。

ジョニー・オーティス・ショウの一員として活躍していた頃にも、同グループでこの曲をよく演奏していたらしいのですが、ホント、「Blues After Hours」とまさるとも劣らぬ、カッコいい曲であります。

口ひげをたくわえたダンディなルックス。そしてソリッドでクールなギター。歌はまあご愛嬌レベルではありましたが、ピー・ウィーはもっと評価されていいアーティストだと筆者は思ってます。

ぜひ、あなたも ピー・ウィー・ワールドを味わってみてください。

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