NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#46 ロベン・フォード&ザ・ブルー・ライン「Good Thing」(Handful Of Blues/Blue Thumb)

2023-05-17 05:32:00 | Weblog
2008年8月17日(日)

#46 ロベン・フォード&ザ・ブルー・ライン「Good Thing」(Handful Of Blues/Blue Thumb)





ロベン・フォード、95年のアルバム「Handful Of Blues」より、彼のオリジナル・ナンバーを。

ロベンは51年カリフォルニア州ユキア生まれ。フュージョン・バンド「イエロージャケッツ」のメンバーとして名を上げ、83年にバンドを離れてからはソロとして活躍している。

基本的にはジャズ畑のひとだが、ラリー・カールトンなどと同様、その音楽的ルーツにはブルース、R&Bが色濃く感じられる。

自らもブルース・ナンバーをよく歌い、これが結構イケるのである。ソロ・シンガーとしてやっていけるほどの個性はないが、バンドの一パートとしてのボーカルは、十分にこなしている。

「歌えるジャズ・ギタリスト」としては、ジョージ・ベンスンあたりを別にすれば、当代随一といえるんじゃないかな。

彼のバンド、ザ・ブルー・ラインはトリオ。ロベンのギターにベース、ドラムスという、いたってシンプルな編成である。この曲では、キーボードがゲストで参加しているが。

「Good Thing」は、ちょっとダルな、スロー・ブルース。ここでのロベンのソロがいい。ソリッド&クリアーでメリハリのあるサウンド、ブルースとジャズを巧みに織り交ぜたフレージング。

ことに、後半、尻上がりにエキサイトしていくところなど、カッコいいのひとこと。

でも、これだけセンスのいいロベンなのに、たったひとつだけ残念なことがある。

それは髪型、コスチュ-ムなどのセンスがイマイチなこと。もともと身なりに構わないってひとなんなら、まだいいんですが、本人はお洒落をしているつもりだから、タチが悪いのです。あれはどうにかならんものかねぇ~。

プロなんだから、専属スタイリストくらいつけたほうがいいのにと、彼の奇妙なステージ衣装を見るたびに思います。

ということで、そのファッションを除けば歌はうまいし、ギターは最高だしで、文句のつけようのないロベン君なのであります。

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