NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#30 マジック・スリム「I'm A Bluesman」(Anything Can Happen/Blind Pig)

2023-05-01 05:28:00 | Weblog
2008年4月19日(土)

#30 マジック・スリム「I'm A Bluesman」(Anything Can Happen/Blind Pig)





マジック・スリム&ザ・ティアドロップス、2005年のライブ・アルバム「Anything Can Happen」より、トップの一曲を。カリフォルニア州チコ、シェラネバダ・ブリュワリーにて収録。

マジック・スリムは現在70才。50年代なかばからシカゴで活躍している、筋金入りのブル-スマンだ。

そんな彼の、まさに名刺代わりのオープニング・ナンバー。何の衒いもなく「オレはブルースマンだ」と仁義を切る。ストレート極まりないのだが、それがまさにマジック・スリムの持ち味じゃないかと思う。

先日取り上げた、彼の盟友、ジョン・プライマーもそうだが、こういうザックリとした感触のブルースが最近あまり見られないだけに、聴くとなんだか嬉しくなる。

愛器フェンダー・ジャガー(ちょっと珍しいよね)を手に、七十間近の男が力強く歌いまくる。ぐいぐいと曲を進めるそのパワーには、なんというか「漢(おとこ)」を感じざるをえない。

前作「Blue Magic」('02)ではパパ・チャビーをプロデューサーに迎えて、少しサウンドに変化が出てきたような印象もあったが、どっこい、ライブではあくまでも「押し相撲」を通している。

バックのティアドロップスが生み出すリズムも、実にキレがよい。

これぞ永遠不滅のブルースのグルーヴ。さすがだぜ、マジック・スリム!


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