2008年5月11日(日)
#33 サニー・テリー&ブラウニー・マギー「Carolina Blues」(The Blues Box/Metro Triples/Union Square)
ハープのサニー・テリーとギターのブラウニー・マギーといえば、ブルース界屈指のデュオ。
「実は仲が悪い」などと言われながらも、そのパートナーシップは41年から75年まで34年も続き、コンビ解消後も、サニー・テリーが86年に先に他界するまで、何度か共演していた(78年の来日公演もそう)というから、本当に黄金のコンビといえそう。
カントリー・ブルース系の音楽を愛好する者(もちろん、ワタシもそのひとり)にとっては、もうバイブルのような存在であります、彼らの残した音楽は。
彼らのプレイの素晴らしいところは、なんといっても「コール&レスポンス」などの連携プレイのうまさ。「あなた」とよべば「なんだい」と応えるような、コンビネーションの絶妙さといえそう。
やっぱ、デュオはこうじゃないとね。おのおのが勝手に自分の芸を披露しているんじゃ、コンビでやる意味がないです。
今日はそんな彼らの数ある曲の中でも、典型的な8小節ブルース「Carolina Blues」を。
この曲では歌うのはもっぱらブラウニー・マギーで、サニー・テリーはハープ演奏に徹している。
マギーのひなびたボーカル、テリーのあたたかみのあるブロウ、とにかく一切の電気音を含まない、人間臭~いサウンドがいいのです。
ワタシも参加しているアコースティック・ユニット「MAC & SUGAR DADDY」も、こういう「生音」の音楽を追求していきたいと思っとります。われわれにとってサニー&ブラウニーは、最高のお師匠さん達なんであります、ハイ。