2007年6月10日(日)
#1 アルバート・キング「Call It Stormy Monday」(BUES AT SUNSET/STAX)
本日より、この新コーナー、音曲日誌「一日一曲」を始めさせていただきます。
皆さま、これまでの音盤日誌「一日一枚」同様、ご愛読よろしくお願いいたします。
さて、第一回の今日はこれ。ブルース・スタンダード中のスタンダード、「ストーミー・マンデイ」。
オリジナルはもちろん、Tボーン・ウォーカーだが、これを東の横綱とするならば、唯一タメを張れる西の横綱は、この人だと思う。キング・オブ・ブルース・ギター、アルバート・キング。断じて、オールマンズなどではないと思う。
アルバート・キング・バージョンの特徴は、コード進行がいわゆるストマン進行ではなく、通常の3コード・ブルース進行であること。また、アレンジもTボーンのジャズィなそれに比べて、ぐっとオーソドックスな、スローのシャッフルである。
そのため、Tボーンより、ずっとブルース色の濃いものとなっている。
Tボーンの都会性、洒脱さに対して、もっと日常的で生活感があるのがアルバート版。
アルバートはこの曲を結構気に入っていてライブの定番としており、いくつかのバージョンがあるのだが、筆者的に気に入っているのは、スイスのモントルーにてのライブ(73年)。
その、燻製の肉を思わせる(?)スモーキーな味わいあるボーカルはいうまでもないが、気合一発、瞬発力では誰にも負けない、エモーショナルなギター・プレイも圧巻のひとこと。
必聴の一曲であります。