NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#50 ボビー・パーカー「Shine Me Up」(Shine Me Up/Black Top)

2023-05-21 05:40:00 | Weblog
2008年9月15日(月)

#50 ボビー・パーカー「Shine Me Up」(Shine Me Up/Black Top)





おかげさまでこのコーナーも、無事50回目を迎えることが出来た。読者の皆さまに感謝感謝。

さて、50曲目はこれ。ボビー・パーカー、95年リリースのセカンド・アルバムより、タイトル・チューンを。

ボビー・パーカーは37年、ロサンゼルス州ラファイエット生まれ。おん年71才のブルースマンだ。

50年代初頭から、サックス奏者ポール・ウィリアムスのバンドに参加。57年以降はソロ・シンガーとしてデビュー。何曲かのヒットを持ちながらも、アルバムを出すことなく80年代までは陰の存在だった実力派。

そんなパーカーが、ついにブラック・トップよりアルバム「Bent Out Of Shape」を出したのが、92年。3年後にリリースしたセカンド・アルバムが、「Shine Me Up」だ。

先日とりあげたビッグ・モジョといい、パーカーといい、アルバム・デビューを果たすのが50代~60代ってのは、ブルースならではの話だろうねぇ。やっぱ、コドモには出来ん音楽だからかのぉ。

歌、ギター、曲作りともにこなすパーカー。カバーにほとんど頼らず、このアルバムも11曲中10曲、彼のオリジナルという徹底ぶりである。

曲調はブルースが多いが、ソウルな曲も結構ある。今日聴いていただくのは、ソウル系のナンバーだ。

ブラス・セクションをバックに、リラックスして歌うパーカー。少し高めで、辛口の声質が、いかにもソウルフル。

ギターのほうも、これ見よがしのテクを披露するということなく、控えめながら余裕を感じさせるプレイ。さすが40年のキャリアですな。この手のシニア系ブルースマンって、ギターは上手いけど、歌がイマイチってひとが多いと筆者は思っているんだが、パーカーについては、歌もギターも上手い。つまり、バランスが非常に良いのです。

かつてのヒット曲「Watch Your Step」は、ビートルズにも影響を与えたというパーカー。メジャーにはなりきれなかったが、そのシブい実力は、いろんな後続アーティストに影響を与えていそうだ。

知らない、聴かないままでは、もったいないのひと言。ぜひ、チェックしてみてちょ。


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