日本語のオノマトペ「ぎとぎと」を説明しているとき、メキシコ人から「それはたぶん cochambre のことだね」と言われました。
台所のコンロ回りや、油を使って調理した後の鍋など、脂っぽい汚れがこびりついた状態、なかなかとれない汚れなどを総称して、メキシコでは cochambre と呼ぶそうです。なるほど、cochambre で画像検索をすると、「ぎとぎと」で検索したのと似たような汚れの画像が一斉に出てきます。
ただ、日本語の「ぎとぎと」には脂っぽくべたっとしたイメージ、油分でテカっているイメージがありますが、cochambre には焦げ付いて黒くなったお鍋の底(油分無し)も含まれるようです。
私のお気に入り『西和中辞典』by小学館によると:
[名詞]汚らしいもの;がらくた, くず
と出ていました。メキシコでは「ぎとぎと感」がプラスされているのかもしれませんね。
表題の「Cómo quitar el cochambre」に関しては
「ぎとぎと汚れをどう取るか」と和訳して問題ないように思います。
ちなみに、スペインのレアルア・カデミア--Real Academia Española--(スペイン語の標準を規定している組織)の辞書にも載っていました~。(以下、引用します)
>>De cocho 'puerco'.
>>1. m. o f. coloq. Suciedad, cosa puerca, grasienta y de mal olor. U. menos c. m.
こうした汚さを表すスペイン語は「豚」cocho=cerdo=puerco からきていることが多いです。豚ちゃんゴメン。
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