そびえるは三重塔の相輪
岩船寺は、京都府と奈良県の境にあるかつては南山城当尾(とうの)村と呼ばれ、
さらにそれ以前には小田原と称される地域に位置する。
山号は「高雄山(こうゆうざん)」院号は「報恩院」である。
ここは平安遷都までは「山背国(やましろのくに)」と書かれ、
奈良・平城京が文化の中心であった時代には、まさに山々の背後にあたる場所であった。
それ故に南都仏教の影響を強く受けており、平城京の外郭浄土として興福寺や東大寺にいた高僧や修行僧の隠棲の地となり、
真の仏教信仰にそそがれた地域であった。
また「当尾(とうの)」の地名は
この地に多くの寺院が建立され三重塔・十三重石塔・五輪石塔などの舎利塔が
尾根をなしていたことから「塔尾」と呼ばれたことによる。
岩船寺:公式HPより抜粋
近鉄奈良駅から、奈良交通バス(浄瑠璃寺行き)で約26分、「浄瑠璃寺」下車
木津川市コミュニティバス*(JR 加茂駅行き)に乗り換え約7分で、「岩船寺」下車
*木津川市コミュニティバス時刻表 当尾線(岩船寺・浄瑠璃寺方面
岩船寺は京都府の南端、奈良県境に近い当尾(とうの)の里に参りました
岩船寺から浄瑠璃寺へ、当尾石仏群と称される鎌倉時代を中心とした石仏や石塔が多数残り
南都(奈良)の寺院の世俗化を厭う僧たちの修行の場となっていた聖域を歩いてみました
山門前に石風呂(鎌倉時代)
「寺塔三十九坊の僧が身を清められ岩船寺へ参られた」となっていますが
舟形の岩風呂が岩船寺の寺名の由来と言われ ておりますが・・
寺名は経典から名付けられたも ので岩風呂とは関係ありませんとのこと・・
山 門
秘宝・秘仏特別御開帳(拝観致しました)
京都府名勝史跡・歴史的自然環境保全・国指定重要文化財建造物が境内内地に
本 堂
昭和63年(1988年)に再建された建物で、平安時代の阿弥陀如来坐像が安置されています
阿 字 池
十三重石塔 (重要文化財)
13個の笠石を積み重ねた高さ6.3mの十三重塔。鎌倉時代
三重塔(重要文化財)室町時代
初重の内部には来迎柱を立て、須弥壇と来迎壁を設ける
〇中 ↓、三重塔の組物、尾垂木上で隅木を支える隅鬼がみえる
出典:wiki
ユーモラスな風貌の天邪鬼(あまのじゃく)重要文化財に指定されています
報 恩 の 鐘
階段を上がって貝吹岩へ 、歩いて5分ほど
歓 喜 天 堂
貝 吹 岩
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↓
生駒の山々、木津川の流れも・・
五輪塔(重要文化財) 鎌倉時代
厄除け地蔵菩薩
石室(重要文化財) 花崗岩製
奥壁には不動明王像を刻み、手前左右に2本の角柱を立て、これらで寄棟屋根を支える。応長2年(1312年)
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白山神社と春日神社
石仏めぐり
浄瑠璃寺まで下り
山道1.5km平安から室町時代の石仏や石塔が点在する地区を下っていきます
不動明王立像(一願不動)
ねむり仏(埋もれ地蔵) - 地蔵菩薩。南北朝時代の作
笑い仏(阿弥陀三尊像)
やさしい笑みをたたえた阿弥陀三尊
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草花たち
唐臼の壷- 康永2年(1343年)の銘
からすの壷二尊
阿弥陀如来坐像と地蔵菩薩立像。康永2年(1343年)の銘
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あたご燈籠 - 江戸時代の作
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藪の中三仏磨崖像
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一つの岩に阿弥陀仏座像、もう一つに地蔵菩薩とやや小さく観世音菩薩の両立像が祀られている
古来からの清浄な地を訪れ、安らぎをくれる当尾の石仏めぐり
次は浄瑠璃寺へ
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