霞ヶ池 二本脚の徽軫灯籠(ことじとうろう)
形が楽器の琴の糸を支え、音を調整する琴柱(ことじ)に似ているため
その名が付いたと言われています
兼六園の名付け親となったのは江戸幕府で老中を務めていた松平定信
12代藩主であった前田斉広(なりなが)に庭園の命名を依頼された松平定信は
「洛陽名園記」からヒントを得て、完璧であるとされる湖園にも見劣りせず
6つの景観を兼ね備えていることから「兼六園」と名付けたといわれています
六勝を兼ね備える庭園
兼六園の「六」とは
「宏大(こうだい)」⇒ 広々とした明るく開放的な様子
「幽邃(ゆうすい)」⇒ 深山のような静寂と奥深さを備えている
「人力(じんりょく)」⇒ 人の手が加わった人工的な美しさを指す
「蒼古(そうこ)」⇒ 古き良き趣があることを指す
「水泉(すいせん)」⇒ 高台にあっても池や曲川など、水の流れを演出
「眺望(ちょうぼう)」⇒ 高台にあり、市街地や白山山系を見渡せる
※これらは相反する6つの景観はそれぞれ対立していて
どちらかを実現しようとすると片方が損なわれてしまうことになります。
しかし、兼六園は1つの庭園の中にこれら6つの景観を全て取り入れ
相反する要素を調和させることで対照の美を演出することに成功しました。
虹橋
徽軫灯籠の手前にある橋で、別名「琴橋(ことばし)」
琴の胴に似た美しい曲線を描いています
マスクが、、↑
唐崎松(からさきまつ)クロマツ
兼六園の中で最も枝ぶりが見事な唐崎松
13代藩主であった前田斉泰(なりやす)が
近江八景の一つである琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松
唐崎松は後ろ側から撮ったみたいです(>_<)
※金沢の冬の風物詩といわれる雪吊り作業が園内で最初に行われるのがこの唐崎松
雪吊りは日本海側特有の湿った雪の重みで枝が折れないようにする作業
雁行橋
11枚の赤戸室石で、雁が夕空に列をなして飛んでいる姿を表現
根上松(ねあがりまつ)クロマツ
加賀藩の第13代藩主、前田 斉泰(まえだ なりやす)が
土を盛り上げて若松を植え
成長後に土を取り除いて根をあらわにしたものだと伝えられている
向きを変えて撮影、
二条城では立派な松の木が植わり、大広間にも巨大な松と勇壮な鷹が描かれています
障壁画の「松鷹図」は、二の丸御殿の中でも最も有名、なぜ松か不思議でした
日本ではクロマツは神が降臨する依代(よりしろ)と解釈され
また、冬でも緑を保つ常緑樹であることと、長寿であると思われています
花言葉は「不老長寿」「向上心」
【守る】「兼六園の庭師」(2018年9月13日放送)
兼六園を支える専属の庭師
代々、選定や雪吊りの技術を受け継ぎ、樹木の命を次の時代につないできた
名園の風情を守り伝える庭師の技と心意気に迫る
草むしり中
梅園の青梅
明治百年記念事業として、北野天満宮、大宰府、湯島天神、水戸偕楽園など
の協力により、全国の名梅を集めて造成された
金澤神社
金城霊澤のほとりに
前田家の先祖でもある菅原道真公の御舎利を奉斉する神社を創建
金城霊沢(きんじょうれいたく)
真夏も長雨が降ってもあふれることなく、いつも清水をたたえている
12代藩主・斉広(なりなが)によって、現在のように丸い石の枠と屋根が設けられた
この金城霊沢は、「金沢」という地名の由来となったと伝えられます
園内の茶屋さんで頂いた、金沢を代表する郷土料理「治部煮(じぶに)」
具材は鴨肉、ほうれんそう、里芋、にんじん、百合根、きのこ、お麩(すだれ麩)など
治部煮の特徴は、肉に小麦粉(または片栗粉)をまぶして煮ることと、わさびを添えて食べる
肉の旨味を吸った甘辛い汁が具材によくからみ、想像を絶するおいしさです
それぞれ3メニュー頂きました
探訪日 2022年5月
兼六園の基本情報
住所:石川県金沢市兼六町1番
TEL:076-221-6453
公式サイト:文化財指定庭園 特別名勝 兼六園
開園時間:
通常(有料)
3月1日〜10月15日 7:00〜18:00
10月16日〜2月末日 8:00〜17:00
早朝無料入園サービス
3月1日〜3月31日 5:00〜通常開園の15分前まで
4月1日〜8月31日 4:00〜通常開園の15分前まで
9月1日〜10月31日 5:00〜通常開園の15分前まで
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