江戸前期の俳人、向井去来と師の松尾芭蕉の事績を今に伝える
庭の手入れは行き届き、この時期は紅葉や赤く色づいた柿の実が興趣を添える
今に至るまでには何度も荒廃の危機があり、その都度、有志が現れて維持されてきました
落柿舎は、畑に囲まれた小さな庵です
素朴な草庵の魅力が、人を惹き付けるのでしょうか
ポカポカの小春日和、縁側に座って庭を眺める
庭には樹齢300年の柿の木がある他
俳句の季語となる植物が100種も植えられています
左列には、可愛い「枯山水」も見えますね
晩秋の草花のない庭には、枯山水も遊び心としておもしろい
庵にも庭にも落ち着いた清潔な美しさが感じられます
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落柿舎の名は去来の時代、庭に植わっていた40本の柿の木に由来する
ある時、柿の実を商人が買い付ける約束をして帰ったが
その夜のうちにほとんど落ちてしまい、去来がそう呼ぶようになった
芭蕉は、落柿舎に住んでいた去来を1689年を皮切りに計3度訪ねている
2年後には半月余り滞在し、門弟の動静や自身の心境を表す「嵯峨日記」をつづった
現在の草庵は去来が没して66年たった1770年、俳人の井上重厚が再興しました
草庵の室内
敷地には、西行・高浜虚子・松尾芭蕉などの
歌人・俳人の和歌や俳句を刻んだ歌碑や句碑があります
※落柿舎には俳句を投函できるポストのようなものが設置され、誰でも自由に俳句が投稿可能です
ここに投函された俳句は選句されて、入選作品は季刊誌『落柿舎』に掲載してもらえます
■落柿舎公式サイト
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