法華堂(三月堂)の正面 石燈籠
東大寺境内で最古の仏堂、法華堂(三月堂)へ、また参りました
石燈籠は、狛犬と同じくらい目にし神社仏閣詣りでは脇役のようですが
日本人にはなぜか、道を導く道標のような安心感や安らぎ、古の誘いを感じたりします
そして並んでいる燈籠ですが
奉納者と奉納された時代が異なりながら、その数が増えていったのでしょうか
で、ちょっと石燈籠の名称を調べてみました
※石はだいたい彫りやすい花崗岩が多い
参考資料を基に下記
出典:石灯籠の名称
頂部の請花・宝珠は当初のもので、奈良石と呼ばれる軟質花崗岩
火袋は、火口二面、残り四面は壁面とする
笠は蕨手(わらびて)の一部を欠損するが、屋根の曲線もゆるやかで、ゆったりとしている
竿はやや長めの円柱とし、上中下の三節で胴を引きしめる
竿の中節から上に、建長六年(1254)・伊派石大工 伊行末 作の銘がある
基礎は、自然石上に八葉蓮華文を刻む
刻銘:「敬白、奉施入石燈炉一基、
右志者為果宿願所、奉施入之状如件、建長六年甲寅十月十二日、伊権守行末」
12月16日は
秘佛 国宝 法華堂執金剛神立像
年1回の秘佛開扉日でした こちら
☝ ※右は川原寺
つづいて、二月堂への参道
竿に二月堂の刻印
請花・宝珠は当初のもののようで、三月堂とよく似ています
丸窓の下は山茶花?
火袋は、壁面に馬紋と、火口の明りとり、、
欠損個所もあり、部分的に新しい補いもあったのかも?(独自の判断です)
「文政十年?」は江戸期の年号で、西暦1827年
江戸の庶民文化の興隆により城郭や神社、仏閣、墓石など
質感や耐久性に優れているので普及したのかもしれません
12月14日は
二月堂は「仏名会」 こちら
※二月堂本堂正面局(つぼね)から格子越しに聴聞
今年一年の罪を懺悔 東大寺二月堂で「仏名会」
「ダッタン」
漢字にすると「*達陀」でした
(先の当て字は間違いでした、,訂正致します)
*日中の「時」が終わって「数取り懺悔」。
「しりつけたいまつ(18時半)」 後夜咒師作法の後、「達陀」。
この日の晨朝の「時」のことを「名残(なごり)の晨朝」と呼ぶ。
一旦下堂後「破壇」のため上堂。 以下15日のこととみなして続ける。
出典:東大寺 修二会
頂戴しました
舞台
生駒山が良く見えました
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