2021. 5.21 発行
つながった“まるまる育児”と
日本モンテッソーリ教育
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今の 原田 美紀 からのご挨拶
コラム執筆時と同じく、自由が丘みひかるサロンで
保育や事務の仕事をております。
"まるまる育児アドバイザー"として
モンテッソーリ教師として
たくさんのお母さんと赤ちゃんだけでなく
赤ちゃん期をみひかるサロンで過ごした
"まるまる育ち"の乳幼児さん 達と
モンテッソーリ教育を楽しみながら
充実した日々を送っています。
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【はじめに】
自由が丘にあるみひかるサロンで働き始めて9年目になる
原田美紀と申します。
オーナーである助産師の池田匠美先生や
保育士さん達と一緒に、妊婦さんや産後の母子に向けた
様々な講座を日々開催しています。
【保育士資格より “まるまる育児” アドバイザーを】
第1子出産までは婦人服のアパレル会社で11年間勤めていました。
店長やエリアマネージャーまで任され
やりがいも楽しさも感じていたものの、産後になると
子どもにかかわる職に興味を持つようになりました。
保育士資格も持っていない私なのに
いくつか保育園などからお声かけ頂いたのですが
みひかるサロンへ飛び込んでしまったのです。
なぜなら、その名の通り光り輝いて見えたから(^o^)
それまでに培った接客技を駆使して、ママ一人ひとりが
“掛けて欲しい言葉” を探し
リピーターになってもらえるようにと心掛けながら働きました。
2~3年経った頃、匠美先生から、
「保育士資格より “まるまる育児アドバイザー” の資格を目指したら?
助産産師でなくても、受講できるはずだよ」
と
うれしい言葉をかけていただいたのです。
きっと、質問の多い私に「自分で学んで来い!」と
背中を押してくださったのでしょう。
新生児ケアセミナーを受講する1週間前に第2子の妊娠が発覚。
「これは “己の身を使って学べ!” ということに違いない」
と肝に銘じ、そこから研修三昧の暮らしが始まりました。
しかし、全く医学的知識もない一介の母親である私にとっては
講義内容は難しく、初めて聞く専門用語に
「もう無理!」と思うこともしばしば…(*_*;
そんな私がいることで、信子先生や小林いづみ先生
一緒に受講されていた皆さんには
ご迷惑をおかけしたのでは…と思います。
でも、習った体操・操体法・骨盤ケアなどのセルフケア法を
日々の体調によって使い分けながら過ごしているうちに
「これまでの人生の中で、今が1番元気かも!」
と気付いたのです。
「第1子の妊娠時から6年も歳がいったのに、どうして?」
と不思議な気持ちになったり、まるいお腹にいる我が子が
「途中で投げ出してはダメ!」と
私を励ましてくれているように感じたり…。
そんな日々が続く中
「もっと勉強して、たくさんの方に骨盤ケアや
“まるまる育児” の気持ちよさを実感してもらわなければ!」と
モチベーションが膨らんでいきました。
【モンテッソーリ教育と“まるまる育児”】
トコちゃんベルトアドバイザーと
“まるまる育児”アドバイザーの資格を取得してからは
複数のクラスを担当させてもらえるようになりました。
すると、それまでよりも忙しくなったにもかかわらず
さらにイキイキと働いている自分に気づきました。
さらに
匠美先生から「モンテッソーリ教育の講座を企画したらどうだろう?」
と相談を持ち掛けられたとき
私の瞳がいっそう輝いたのを感じました。
なぜなら、たくさんの “みひかるママ” から
「復職のためにみひかるを卒業したけど
モンテッソーリ教室とかの幼児向け講座があれば、また通えるのに…」
との声を聞いていたからです。
「ママ達の声に応えられる!」と
嬉しさがわき上がって来たことは言うまでもありません。
と同時に
「“まるまる育児” でしなやかに動ける体を持った
子達の可能性を、もっと広げられるのでは?」
と思いました。
そして何より、モンテッソーリ教育なら、赤ちゃん期と違い
我が子が「思うように行動してくれない!」と
イライラしてしまう多くのママへ
「“子育ての軸となる考え方” をお伝えできるかもしれない!」
と思いました。
さっそく、匠美先生に紹介していただき
横浜で教室を開講されている先生のもとで勉強を始め
講師資格を取得しアシスタントとして働き始めました。
横浜教室にはもちろん、器用な子はいますが
椅子に座れないくらい腹筋の弱い子や
道具が使えないばかりに自信喪失気味な子もたくさんいます。
そして
何より色々なタイプのお母さんがいます。
モンテッソーリ教育を理解し、子の自発性を認め
口出しせずに見守るママもいれば
早期教育的考えで子を操縦しようとするママ
無関心ではないにしろ
子とのコミュニケーションが成り立っていないママ…。
子どもの成長発達について “まるまる育児” で学んできた私には
モンテッソーリの教えがとても興味深く
みひかるでたくさんの母子と接していることで
イメージも湧きやすく理解が進みます。
モンテッソーリ教師には用具の使い方を適切なタイミングで
子に見せる “提示・提供” が最も難しいと言われています。
私もまだまだ勉強中ですが
例えば、はさみが使えずに投げ出そうとする子には
やり方を見せるだけでなく、体のどこを使えば良いのか
さり気なく触れて教えてあげます。
スプーンを使ったあけ移しが苦手な子には
基本整体で学ぶ“肘ねじれ改善体操”を「くるくるポン!」
と遊んでから、トライすると少しだけですが上達します。
すると、完璧ではなくとも、今までできなかったことを
「一人でできた!」と、満足そうな笑顔に変わります。
子どもはそれだけで達成感を感じ、その笑顔を見たお母さんは
一瞬驚いて、とても優しい目で微笑み、誇らしげに子を見守ります。
お母さんの我が子を見る、その視点が変われば子どもも変わる。
その小さな積み重ねが親子の時間を豊かにしてくれるに違いありません。
みひかるサロンでもモンテッソーリクラスが始まり
“まるまるっ子達” の粗大運動から微細運動への発達と
吸収のすばらしさに、驚きと感動の日々を楽しんでいます。
必死に学んできた “まるまる育児” とモンテッソーリ教育が
私の中で太い線でつながり始めました。
【さいごに】
さらに学びを深めるため、今は日本モンテッソーリ教育総合研究所の
0~3歳教師養成講座に通っています。
コロナ禍で資格試験が延期となり、レポート課題に追われる
大変な毎日が続いていますが
これからも妊婦さんやお母さんや子ども達が
みひかるサロンでも自宅でも有意義な時間を過ごせるよう
精一杯努力を続けていきたいと思っています。
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