日本の原発の問題の原点
日本の原発では、発生させた蒸気でタービンを廻して発電し、その後、この蒸気を毎水を利用して冷却し、「蒸気⇒水」へ戻し、その水を原子炉の中へ戻して、原子炉内で、再び蒸気を発生さる循環方式となっています。
この、海水で蒸気を冷却する時、海から海水を給水ポンプで汲み上げるが、この給水ポンプに電源が必要となることが、問題の原点です。
何故なら、今回の東電・福島第一原発が津波により、全ての電源を喪失し、海水用の給水ポンプをも作動不能になったことにあります。
問題の解決策は、蒸気で上昇気流を発生させて、空冷で蒸気を水に戻してやるのです。
この空冷システムは、蒸気の熱で温められた空気で、自然に上昇気流が発生しますので、給水ポンプと給水ポンプ用の電源も不要です。
この空冷システムのメリットは、
1. 原発の蒸気の冷却に海水が不要であり、原発を海岸に設置する必要無し。
2. 原発を海岸から遠くに設置出来、津波の心配が無い場所に設置可能。
3. 海水用のポンプが不要なので、その電源も不要。
4. 蒸気冷却システムをメンテナンスフリーにすることが可能。
5. 例えば、原発を高さ 100m の津波が襲っても、その津波が到達しない場所に設置可能。
従って、現在の日本の原発は、とても安全を求めているとは、云えません。
又、例えば、高速増殖炉「もんじゅ」は、炉の熱媒体に水では無く、「空気に触れると爆発するナトリュウム」を使用していますので、ナトリュウム用の配管に穴が開いたり、破断した場合、即座に空気と接触して爆発してしまうので、基本的に、とても危険なシステムです。