NHK 夜 9時からのニュースで、新たに担当となられた女性アナウンサーが、「想定外の津波に襲われた原発事故」と発言され、そのトンチンカンぶりにタマゲテしまいました。
あたかも、過去に事例がある地震や津波の大きさを、かってに東京電力が「想定」しなかったことを、なんら疑問にも感ずることなく、「想定外の津波に襲われた原発事故」と発言され、いったい何なのですか?
と、思わずテレビ画面に向かって叫んでしまいました。
アナウンサーは、発信する言葉が全てであり、命ですから、一語一語の発言や、その時の表情がとても大事な要素となっています。
原稿を棒読みにするのでは無く、言葉の意味や文章の意味に熟慮した思考が求められます。
アナウンサーは、顔の表情や手の動きから体の姿勢、さらには、文章の理解力も求められます。
来週から、いよいよ「原発・大本営」を開始しするとのことですが、この統合された情報発信が戦時に於いて、どんな害をもたらしたかを思い返せば、容易くその弊害を予測可能でしょう。
これまで、政府、原子力安全委員、原子力安全・保安院、東京電力が、各々、不充分な情報しか公表していないことを、国内のみならず、世界から指摘されていました。
今回の、この「原発・大本営」は、誰が中心となるのでしょう?
おそらく、これまで以上に情報発信が抑制され、日本国民と世界の人々が「つんぼ桟敷」に置かれることが危惧されます。
「原発・大本営」になんかならないことを祈るのみです。
でも、なんだか、益々不安になってしまいます。
それと、東京電力の原子力発電への実力ですが、例えば、我々が自動車を購入し、自動車を運転していますが、この自動車の運転手を思い浮かべて戴ければ、容易くご理解できることでしょう。
我々が、もしも運転している自動車の故障に遭遇すると、自動車製造者のサービスステーションに対応をお願いするのが常です。
そもそも、東京電力の様な電力会社に於いては、原子力発電所の制御室で、マニュアル通りにボタンを押す「運転」と云う「単純な作業」は出来るが、新たな問題(新たな原発事故等)が発生した場合への対応力は、皆無に等しいものと推察可能だからです。
その根拠は、原子力発電装置に関し、我々の様な「自動車の運転手」と同等レベルの実力と推察可能だからです。
従って、今回の 3.11 原発事故への、初期対応に失敗し、泥沼にどっぷりと嵌り込み、モグラタタキに次ぐモグラタタキの対応に明け暮れ、新たな問題が次々に立ちはだかり、問題も拡大するのみで、終息の明かりさえも観ることが出来ない日々が続いていることが証明してくれています。
きっと、東京電力も、最初の1歩を間違えたことの、後悔に日々浸られていることでしょうが、ただただ残念なことです。
政府は、危険な原子力発電機を日本全国に 54機も造ってしまいました。
今回、その 1つである東京電力・福島第一原子力発電機で計 6機が大震災と津波で停止し、危機的な原子力発電所事故になり、遂に事故レベルも最悪の「レベル 7」となり、大気中と太平洋への放射能汚染が拡大中です。
政府は放射能汚染の事実の実態や予測をリアルタイムで、且つ、正確に公表しなかったことで、国民の不信・不満・不安が増幅しています。
これまでは、原子力発電所内で事故が発生しても、放射能が外部に漏れていないから「安全です」と云っていましたが、今回は、放射能が漏れたが「直ちには危険では無い」と云い方を変えて、あたかも「安全であるかの様な錯覚を国民に植え付けようとしています」。
現在稼働中の原子力発電所を再び、今日・明日にも、大震災や津波が襲えば、福島の原子力発電所の事故が再現されることでしょう。
それは、安全の衣を被った「危険な原子力発電所」が日本全国に存在するからです。
少なく共、東京都は、この危険な原子力発電から離別し、東京湾に無数の風力発電機を設置すべきです。
日本は、風力発電機の開発と設置の両面で、ヨーロッパに敗北しています。
お台場を散歩すれば、その風の強さに圧倒されるますので、是非、その実態を体験して観て下さい。
僕は、新交通システム「ゆりかもめ」へ装着するタイヤを設計・開発していた関係で、幾度も車両基地への海岸やお台場付近へも訪問していましたので、この地域の風の強さを実感していましたが、まだ、東京湾には風力発電機がたったの 3機しか設置されていません。
東京では、自然の恵みの利用が遅れており、電気を危険な原子力に求める愚かさとなっています。
築地魚市場を、極悪に土壌汚染している豊洲地区へ移設する計画を東京都が進めようとしていますが、こんな最悪な土地に「食の安全が求められる魚市場」を移設するのではなく、ここは、「巨大風力発電機基地」とし、東京都は自前で自然エネルギーによる電気を創造すべきです。
又、東京湾にはゴルフ場もありますので、この場所も、「巨大風力発電機基地」に活用すべきです。
大切な事を放置するのではなく、実行が求められています。
東京湾横断道は、いつも強風での速度規制が報じられており、東京湾が洋上風力発電の宝庫であることが明らかです。
石原都政は、自然エネルギーでの発電に、8年間無策でしたが、さらに4年間無策で過ごすのでしょうか?
パチンコと自動販売機を槍玉にするよりも、都知事は「もっと創造的」なことを考えましょう。
ちょっとだけ頭を使って考えれば解ることですよ。