昨日29日、遂に、内閣官房参与の小佐古敏荘・東京大教授(放射線安全学)が、管直人首相宛ての辞表を首相官邸へ提出されたことを、毎日新聞が詳しく報じています。
彼の辞表提出理由は、保育園・幼稚園・小学校・中学校等の子供達が屋外で1年間に被曝する放射線量が従来の 1ミリシーベルトから 20倍の 20ミリシーベルトへ引き上げられたことです。
これまで、子供達を放射線からから守る為に決めていた放射線に対する年間被曝量を、今回の原発事故のドサクサに紛れて、従来対比 20倍に引き上げてしまったことです。
それに、原発事故で放出された放射線量を SPEEDI に公表しない、安全を重視しない政府の姿勢に抗議したものとのことです。
刻一刻、事態の悪化が進行する原発事故にも的確な対応が出来ない政府を、我々はずっと眺めているのみでしたが、今回も、内部から政府の無能ぶりが露呈されてしまいました。
ど素人へ政権交代させてしまったが、こんなにも、危機への対応能力が無能では、空しく、最悪の事態への進行を眺めているのみです。