『 大山を望む 』 平塚にて
河津 米子さん 撮影
顎の付け根と耳元辺りが動かすと痛いので気になっては居たのだが、
ある日直ぐ近所に耳鼻科があるので軽い気持ちで行ってみた。
診断は、顎関節症もあるがそれより睡眠時無呼吸症候群だと言われた。
この病の人は、老化が人より一段と早く進行し、いびき、高血圧、
認知症、心筋梗塞などに4倍もなりやすいというし、日中から眠い、
だるい、眠れない、そしてインポなどが多いという。
そう言われると幾つも心当たりがあるので絶句する。
「もし貴方が長生きしたいなら、何らかの対策をしないといけない」と
言うことでCPAP療法を勧められて。その機器を鼻口に装填して
1週間寝てみた。
まるで宇宙飛行士かといった感じで、モーターで送られてくる強い風圧、
モーター音、うっとうしさ、そして却って息苦しくてこれを付けて死ぬまで
寝るのかと思うととても駄目で、「長生きしなくても良いから」と言って返却した。
しかし検査では1晩に49回も呼吸が止まっているから重篤で、そのまま急死の
危険もあると言われ、どうしても駄目ならせめて最低でもマウスピースを作って
使用するのを医師としては強く勧めます!と、普段はかなり冗談のような顔をした
お医者さんなのだが、真面目な顔をして強く言われた。
さすがにそういわれるとこたえた。
イビキを家人に言われたこともないし、小用に夜中に三度は起きるので慢性の睡眠不足
の勢だろうと、日頃の不調、だるさ、眠気、何もやる気の無さを自分なりに納得させて
いたが、まさかそんな病があったとは驚きであり悲しい事だった。
これからどうなる事やら…と思う。