『海岸通りの歩道橋からの風景』
森川 雅昭さん 撮影 彼のブログより
朝から晴れで暖かい。のどかな日曜日だ。思わず出掛けたくなる人も
多いだろう。天気が良いと人出を心配するのも残念なことだ。
さて、無呼吸のためのマウスピース作成で歯科に通い始めて2月から
12回目を超えた。突然死の危険もあるよと言われたのだから、こんなに
長く掛かっていてはその間に大丈夫かしらと、一寸心配になってくる。
最も私の場合、下の歯は自前で全てOKなのだが、上の歯の奥は入れ歯で、
前には歯数本差し歯があるという有様で、他もぐらついていて全てやり直
さないとピースの装填が出来ないと言われて長引いているのだが。
子供の頃から学校の身体検査で、他は何処も褒められるところはないのに、
「歯は良いですね。大事にしなさいよ。このように生んでくれたご両親に
感謝しなさいよ」と校医先生からいつも言われたのを思い出します。
今や見る陰もない。加齢の勢か、長年の煙草や酒の勢なのだろうか。
そして次にショックだったのは、前歯の差し歯に既に保険を使っているので
2年以内には保険は使えません。従って3万円×6本とマウス代の数万円に
なりますがやりますかと尋ねられたことだ。
年金生活者にとっては大変な出費である。今更、厚いビフテキも食べる魅力も、
堅いものをバリバリ食べる快感への希求も、買いたい服も、どうしても欲しい物
もあまりない。私には湯豆腐を食べられる歯さえあればいいような気がした。
診察台に倒されていて顔にはタオルが掛かっているし、医者に考えて来ます、
とか止めときますと言う勇気がなかった。
かくして、上の歯を全部やり直して、入れ歯、差し歯を作ってからマウスピースの
作成という事になってしまった。結構長く掛かりそうで、コロナと同じで不安で
あり鬱陶しいことである。