『 月見草の白い花 』
須田 孝雄さん 薩英
いつも時間は売るほどある私でも、先日の連休ほどTVを長いこと見ていたのは
ないことだった。その所為か、日本人の特に若い人の言葉がおかしいのが気になった。
まぁ言語は時代と共に変化するものと言うからやむを得ないとしても、あまり度々
聞かされると、どうも耳に心地が良くない。
その例の一つを上げると、まずは「めちゃ」と『全然』というやつだ。
メッチャ美味しい、メッチャ楽しいという様に主に感情や感覚の表現だ。
全然というのは、後ろに否定文が来る副詞だと中学の時に習った様な記憶がある。
それを全然面白いよ、全然美味いよ、なんて使っている。国語のテストでは当時なら×だ。
しかし最初は違和感を抱くが段々慣れなのか、マヒしてしまうのか耳に入ってくる。
更にこんな語を連発しながら、話す一節一節の語尾に力が入って強く上がるアクセントの
話しぶりだ。 何々して↑ 何々だから↑ と言う区切り方が耳障りだ。
特に小学生のお母さん位の若い人に多いのが心配だ。それを聞いて育った子供達はどんな
日本語を話すのだろうか。その頃には日本語もすっかり変わってしまって、今の我々とは、
しゃべり言葉では通じなくなっているかも知れない。
その頃はもう私は居ないからどうでも良いけれど、それでも日本語しか知らずの日本語を
愛する者として心を痛めている。
私はそれがメチャ心配だし、やっぱ、それを全然心配しているのです。