昨日、誰も見守っていない時に、アゲハチョウが飛び立ちました。
一昨日の朝、さなぎから蝶になったアゲハチョウ。
しょうちゃんが幼稚園に持って行って、「友達みんなと一緒に放つのか?」、「幼稚園から帰って来て、家族みんなと南側の公園で放つのか?」をしょうちゃんに選択させました。
「こうえんで おかあさんもいっしょに みんなで はなす!」
って言うしょうちゃんの意見を尊重し、先生にも相談して・・・家族で飛び立つのを見守る事にしました。
たくさんの園児達が幼稚園の後、毎日1時間ほど南側の公園で遊んでいます。
そんな園児達が公園から帰った後、家族みんなで公園に行って飛び立つのを見守りました。
虫かごを開けると、蝶は一気に飛び立つものとばかり思っていたのですが、虫かごの中からまったく出ようとはしません。
で、蝶を持って、パンジーのお花の上に置いてみました。
元気がなく飛びそうにはありません。
「このままだと死んでしまいそうよ。」
って話し合って・・・虫かごに入れて連れて帰って来ました。
さなぎから蝶になって・・・まだ、蜜は吸っていません。
ネットで調べて、カット綿に蜂蜜水を吸わせてかごに入れてあげました。
吸いに行こうともせず、じっとしたまま動きません。
時々羽根を動かすのですが、か弱くて・・・。
段々弱って羽根を広げる事もなくなり、羽根を閉じたまま、今にも倒れそうな格好で立っています。
「頑張れ!」
「明日は暖かそうだから、明日はしっかりと飛び立てるよ。」
って心の中で何度も何度も話し掛けながら、応援しました。
昨日は「晴れて、気温は20度」という天気予報。
朝はまだ肌寒く感じたので、10時過ぎ頃太陽が燦燦と照っている時間に、お庭のテーブルの上に虫かごを置いてあげました。
気温が高いと、蝶は元気が出るみたいです。
何度か娘と覗いていると、羽ばたき始めたので、かごを開けてみました。
かごから飛び立ちましたが、すぐ傍のラティスの所に止まったまま動きません。
で、プランターに咲いているマリーゴールドのお花を切って、蝶に近づけてみました。
すると、蝶はお花の上に移動したので、プランターにそのお花を立てて、蝶の動きを見守りました。
お昼になっても、そのままでしたが、羽根は広げているので、
「大丈夫かな?」
「このまま死んでしまう事はないだろう。」
と思って、私はお昼寝に。
毎日、しょうちゃんと一緒に寝ている私は、熟睡できず睡眠不足です。
夜中に何度も目を覚まして・・・しょうちゃんが、蹴とばしているお布団を掛け直しています。
主人は、和室で新聞を読んでいます。
2時前、娘はしょうちゃんをお迎えに、えいちゃんを連れて幼稚園へ。
私は2時半頃に目が覚めてリビングに行くと・・・お花に止まっていた蝶がいません。
「ねぇ、蝶は飛んで行った?」って私。
「気がつかなかったけど、いないよな。」って主人。
「でも、もし死んでしまったのなら、彩ちゃんは対処できないと思うから、私を起しに来るよね。」って私。
「1人で、飛び立って行ったのかもね・・・。」
3時過ぎに幼稚園のお迎えから帰って来た娘が、
「私も気づかない内に、飛び立って行ったみたいよ。」
「公園で遊んでいたら、M(お隣さん)さんちのプランターのパンジーに止まって蜜を吸ってるアゲハチョウがいたよ。」
「気持ちよさそうに3階まで飛んで行って、今松の木に止まってる。」
「あの子、絶対にうちの子だよ。」
「こんな時期に、アゲハチョウはいないもの。」
「元気そうだったよ。」
って娘が嬉しそうに言っています。
「よかった!」
「今週は暖かい日が続くみたいだから、生きて行けるよ。」
「短い命なんだから、頑張って欲しいよね。」
ってみんなで話しました。
幼虫から蝶に成長するまで、幼稚園の他の子供達の蝶よりも長い時間が掛かりました。
希望者だけがもらえる「幼虫」だったのですが、希望したのが遅くて、その時しょうちゃんはもらえませんでした。
数日後に新しく「幼虫」が届いたらしくて、みんなよりも遅れてしょうちゃんは幼虫をもらって帰って来ました。
「幼虫から さなぎ そして蝶に」
こんな風に成長を見続けられて、とっても貴重な経験をさせてもらったと思っています。
『あの子は、我が家に来る様になっていた子なんだろうな。』
途中で命尽きることなく(命尽きた子が多かったので)、蝶になるまできちんと成長してくれたのは、私達にとっては大きな意味があったのだと思っています。
命ってすごいです。
あんなに小さな身体で、か弱そうで、死にそうになっていた子が、「自力で飛び立って行った」って事だけで、胸が一杯になります。
与えられた命を、懸命に自分の力で育んで、自分の力で飛び立ちました。
こんな大きな喜びをもらえた事に、とっても感動していて、とっても感謝しています。
何か嬉しさが・・・身体の底から湧いて来ます。
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