今日の金曜エンターテイメント(フジテレビ系)はダイアナ妃の死の謎に迫るとのこと。
「ゴルゴ13」にまで登場してしまう、ダイアナ妃謀殺説の数々。
ネットで検索すると、あまりの多さに気が遠くなる。
ダイアナ元妃の交際相手だったドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏の父親モハメド・アルファイド(Mohammed Al Fayed)氏は、パリの交通事故は単なる事故ではなく、英国の諜報機関がもみ消しを行っていると信じ続けている。
エジプト人であり、高級百貨店ハロッズ(Harrods)のオーナーでもあるモハメド氏は、元妃とイスラム教徒との結婚を王室が容認できなかったため、2人は殺されたと主張している。
この説の支持者は特にイスラム教圏では多いようだ。
さて、そんなあまたあるダイアナ妃関連の情報だが、書籍の中で、もし一冊選ぶならば、私はこれをお奨めする。
暴露本でもなく、決して怪しくない。
れっきとした、タイムズ誌の記者、しかもパリ支局長による調査報道。著者が積み重ねた事実の数々が、より一層事件へ興味をかきたて、最後までいっきに読める。
ぜひご一読を。
出版社/著者からの内容紹介
1997年8月、パリで事故死したダイアナ妃の死には当初より謎がつきまとっていた。本書はタイム誌の記者が取材して背後の恐るべき謀略に肉薄した調査報道の傑作。
内容(「BOOK」データベースより)
1997年8月31日の午前0時30分頃、パリ市内のアルマ・トンネル内での激突事故により死亡したダイアナ妃の死には、当初より多くの謎がつきまとっていた。―なぜ非番の警備担当者アンリ・ポールが当日、運転手として呼び出されたのか。リッツ・ホテルの支配人たちはポールがアル中であることを知らなかったのか。ダイアナ妃はなぜ病院へ運ばれるのに2時間もかかったのか。事故現場に残されたさまざまな痕跡から推測される第二のクルマとの接触事故とは。そして、そのクルマに乗っていたのは何者で、彼はどこへ消えたのか。タイム誌のパリ支局長が謎に挑む調査ジャーナリズムの傑作。
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ふろく
関係者のその後
ダイアナ妃の息子、ウィリアム王子とヘンリー王子は、王室の伝統に沿って軍に入隊。それぞれの恋人との関係が、ダイアナ元妃の死へとつながったメディアの過熱ぶりと同様の注目度で報道されている。
ドディ氏のボディガードであり、事故の唯一の生存者であるトレバー・リース・ジョーンズ氏は、イングランド中西部で家族と衣料品店を経営し、静かな生活を送っているのが最近、確認された。事故で重傷を負い、複雑な手術を受けたジョーンズ氏は、自身の経験に基づき、2000年に『The Bodyguard’s Story』を出版した。
尚、ダイアナ元妃が乗車し、事故を起こした車を追いかけたカメラマンたちの多くは、現在も同様の活動を続けている。
彼らに対する刑事裁判は1999年に終了したが、フランスの厳格なプライバシー保護法の下で、カメラマン3人に対する裁判は現在も続いている。