宮部みゆき氏は市井の人々の強さ、かしこさ(弱さ、おろかさも)をリアルに描く作家です。
それゆえに作品の奥行きが生まれます。
そして自分自身もふつうの人々の一員であるという自覚、謙虚さが読者の共感を呼び、支持されるのだと思います。
「楽園」の中には何人かの女性が登場します。そのそれぞれが成長し、強く賢くなりますが、とりわけ印象に残るのが、たったひとりの息子を失った53歳の平凡な女性です。実直すぎるほど実直に、いえ愚直に生きてきたこの地味な女性が、最後に大きな成長を遂げ、重要な役割を果たします。それがとても素敵でした。
宮部氏が作品の中で展開する人間洞察は鋭く、深く、面白いだけでなく、エンターテイメント小説でありながら、人間のあり方を考えさせてくれる稀有な作家です。
今晩は再び「模倣犯」と「楽園」を読みたいと思います。
ではおやすみなさい。
WIND BENEATH MY WINGS くま
このブログの読者専用連絡先
windbeneathmywings73@gmail.com
それゆえに作品の奥行きが生まれます。
そして自分自身もふつうの人々の一員であるという自覚、謙虚さが読者の共感を呼び、支持されるのだと思います。
「楽園」の中には何人かの女性が登場します。そのそれぞれが成長し、強く賢くなりますが、とりわけ印象に残るのが、たったひとりの息子を失った53歳の平凡な女性です。実直すぎるほど実直に、いえ愚直に生きてきたこの地味な女性が、最後に大きな成長を遂げ、重要な役割を果たします。それがとても素敵でした。
宮部氏が作品の中で展開する人間洞察は鋭く、深く、面白いだけでなく、エンターテイメント小説でありながら、人間のあり方を考えさせてくれる稀有な作家です。
今晩は再び「模倣犯」と「楽園」を読みたいと思います。
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