WIND BENEATH MY WINGS

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トヨタ 愚直なる人づくり-知られざる究極の「強み」を探る。

2007-09-21 23:58:52 | 企業が社会に出来ること
今更いうまでもない超優良経営の世界最強の会社トヨタ。アマゾンからの宅配が届くやいなや夢中で読んでしまった。予想通りの良書。

本書は、トヨタの強みの源泉として同社の「人材育成」に焦点を当ててまとめられたレポートだ。
まず「愚直」という言葉にぐっときた。

本文より
「豊田市周辺でトヨタやそのグループ企業を眺めると、浮かぶあがってくるトヨタ像は「愚直」の一言につきる。現場の多くの社員は、世界や東京でのトヨタのプレゼンスを実感していない。
(中略)
昔と変わらず、どうしたら品質が向上するか、原価低減をどうしよう、といったモノづくりに対し、試行錯誤を繰り返しながら愚直に取り組む姿勢があちこちで見られる。

著者の井上久男氏は徹底した取材で、トヨタのその愚直なる人材育成、そしてその人材育成に基づくトヨタの強さを、あらゆる角度からレポートしている。
まさに足で稼いだ渾身のレポートであり、おそらく著者自身がトヨタ流の強さに惚れているのがよくわかる。

そして、私も読んでいて、トヨタという会社に惚れた。

トヨタの中にいは、親方と弟子の喧々諤々があるという。

私が育った環境も、古き良き、徒弟制度だった。
愛情ある厳しい年配者から仕事を教わり、人生を教わり、様々なことを話した。
良いものをつくるためならば若輩者の意見を聞いてくれた。100年早いと言いながらも。
そして、一方で手抜きや逃げやずるい行いは容赦なくしかられた。
立場の違いを超えて「良いものをつくる」目標にむかって話し合える気風がいつもそこにはあった。

最高の会社をつくるためには最高の現場。
最強の会社をつくるためには最強の現場。
そして何よりも「強いチーム」をつくること。

机上の空論はいらない。数字合わせだけの現場から乖離したコストカットはいらない。カタカナ言葉で飾られた中身のないスローガンもいらない。
チームワーク、アイデア、効率化、コスト削減・・・すべて上から押し付けられるのではなく、現場主導の創意工夫の中から出てくるべきだ。
そんなことをこの本を読んでいて思った。

管理職や経営者のみならず、人材育成のセクションの方、そして人を育てる立場にある人すべてにぜひ読んでほしい一冊だ。


トヨタ 愚直なる人づくり―知られざる究極の「強み」を探る
井上 久男
ダイヤモンド社

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環境とクルマ・フランクフルト国際自動車ショーの主役はクリーンディーゼル

2007-09-21 19:27:57 | 環境全般
欧州最大級の乗用車見本市「フランクフルト国際自動車ショー」が11日、開幕。

観たいよ~!

二酸化炭素(CO2)排出量の削減をメーカーに義務づける欧州連合(EU)の方針を受け、環境技術が最大のテーマ。

欧州では「ユーロ4」と言われる厳しい規制が現在実施されており、早ければ2008年半ばには更に厳しい「ユーロ5」に移行する。

欧州市場での環境対応車の軸は、ディーゼル車の低公害型。
日本メーカーも欧州市場攻略を狙うディーゼル車や次代をにらんだ電気自動車を公開した。

フランクフルト市内の会場に並んだ88台の世界初公開車のうち半数を占めたのは地元の独メーカー。
最大手のフォルクスワーゲン(VW)は燃費性能に優れ、排出ガスを抑える低公害型ディーゼル車の技術「ブルーモーション」を6車種で採用。小型車「ゴルフ」はエンジンなどの改良でCO2排出量が従来の1キロメートルあたり135グラムから110グラム台に減る。

うちは来年の乗り換えにゴルフかポロを狙っているのだが、先日ディーラーさんに聞きにいったところ「ブルーモーション」の日本上陸は2009年とのこと(日経ビジネスで2008年説あり)

日本市場では、日産のエクストレイルが、2008年秋、ホンダのアコードが2009年(前倒し説あり)に、ディーゼルを発売する予定。

日産の話は先日したが、ホンダのディーゼルが凄いらしい。
詳しくは次回に。

世界の自動車業界が注視するテスラ・ロードスター、ライス長官も試乗

2007-09-21 19:27:37 | 環境全般
今週の「日経ビジネス」に、再び、シリコンバレー発の究極の電気自動車、テスラロードスターについて詳しく紹介されていた。いまや自動車業界が注視するテスラ・ロードスターTesla Roadster)。詳しくはTesla社ホームページに載っているが、最高時速210kmのスポーツ2シーター。非常に静か、バッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、1回の充電で250マイル(約400km)走行可能とのこと。お値段は9万8000ドル也。

ライス長官を乗せた黒のテスラ・ロードスターは、4秒で自足100km近くまで加速して、NASA所有の滑走路を疾走した。ライス長官は、試乗に同行したオーストラリアのダウナー外務大臣に、米国を代表する環境技術として紹介したとのことだ。

いま、エコカー開発において、「リチウムイオン電池」の安全性、性能は欠かせないが、テスラ開発のリチウムウオン電池そのものの評価もあがっているということで、本当に目が離せない。
2009年秋には、BMWの5シリーズとの競合を意識した「ホワイトスター」、2012年を目指して、普及価格帯の「ブルースター」発売するべく準備中とのこと。

環境とクルマ関連・上にきています。

2007-09-21 19:27:12 | このブログについて・お知らせ
環境とクルマ関連で、テスラやフランクフルトが、このサイトにきてみつからない方がいるようなので、再び上に置きました。
福田さんに関しては、総裁選→組閣までは、ウォッチしつづけます。


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今日の福田元官房長官「給油活動継続へ新法案」今国会に提出明言

2007-09-21 19:16:37 | 政治
福田康夫元官房長官、麻生太郎幹事長の両氏は21日午後、日本記者クラブが主催した公開討論会に出席。
インド洋での海上自衛隊による給油活動を継続するため、テロ対策特別措置法に代わる新法案を今の臨時国会に提出する方針を明言。
早期成立を目指す考えを示した。

また福田氏は公的年金制度改革について
「与野党で良い案を作るのも一つの方向だ」
と述べ、民主党に与野党協議を呼びかけて基礎年金の財源を全額税金でまかなう税方式を含め議論する考えを示した。

また福田氏は安倍晋三首相が所信表明演説を終えた後に退陣表明したことについて「参院選で敗退したときが決断の時期ではなかったか。タイミングが適当ではなかった」
として、決断が遅れたとの認識を示した。


「火垂るの墓」~高畑勲監督の傑作、今夜夜9時~放送

2007-09-21 11:56:22 | 映画感想文
「昭和20年9月21日、僕は死んだ・・・」

一人の少年が、駅の構内で動かなくなった。
ポケットにはドロップ缶がひとつ。
駅務員がそのドロップ缶を草むらに投げ捨てると、そこから小さな骨が飛び出し、辺りに蛍が飛び始める。
この少年、清太が亡くなったとされる日、「9月21日」に金曜ロードショーで「火垂るの墓」が放送される。

映画、原作ともに、最後には涙が止まらなくなる。正直、落ち込んでいる時には見られない映画だ。
それでも、息子には観せたい、そして自分も観ずにはいられない作品だ。

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父は出征で消息が知れず、空襲で母と家を亡くした兄妹が、親戚の家に引き取られるも邪魔者扱いされ、やがて防空壕に移り住み、ふたりきりで生きようとするのだが…。原作者・野坂昭如に「アニメ恐るべし」と言わしめた、高畑勲監督の傑作反戦アニメ。
ホタルの光と人の命を重ね合わせた趣向もうまいが、ドロップ飴の缶といったアイテムの使い方も憎いくらいにすばらしい。しかし、そのあまりのリアルで冷徹な描写の数々に、もはや涙を越えて拒否反応すら示す観客も続出。なにせ初公開時の同時上映が『となりのトトロ』だっただけに、どちらを先に観るかで個々の評価が大いに異なってしまうほどだった。いわゆる声優を用いない高畑映画独自のキャスティングも、この作品あたりから定着していくことになる。(的田也寸志)

内容(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)
野坂昭如の同名小説をアニメ化。第二次世界大戦時の神戸を舞台に、両親を失った14歳の清太と4歳の節子の兄妹がたどる哀しい運命を静かなタッチで描く。
(以上、アマゾンより)

火垂(ほた)るの墓

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尚、原作は、野坂昭如の実体験が色濃く反映された半ば自伝的な要素を含む小説である。野坂は、ふたりの妹を亡くしている。骨と皮になり、成長過程を逆にしたように、最後は首もすわらず、泣声すら出なくなり、その骨を拾うにも焼けば粉しか残らなかった下の妹へ想いからこの作品を書いたとされている。

火垂るの墓

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今日の21時~日本テレビ系です。

おはようございます。宮部みゆきの視点から学ぶこと

2007-09-21 07:03:18 | このブログについて・お知らせ
おはようございます。
週末になり、お疲れではないでしょうか?
私はお恥ずかしながら、昨日、宮部みゆき「楽園」を読んでいて少々寝不足です。

昨日「見下ろす視点からは共感は生まれない」と考えながらベットに入り、
「楽園」を読みました。

相変わらずのストーリーテリング、展開が読めず、ぐいぐい引っ張られ、とうとう上下巻いっきに読んでしまいました。
そして宮部みゆき氏の強さの秘訣は「読者目線」だと再認識しました。
宮部みゆき氏は市井の人々の強さ、かしこさ(弱さ、おろかさも)をリアルに描く、それゆえに作品の奥行きが生まれます。
そして自分自身もふつうの人々の一員であるという自覚、そうした視点が、人間洞察溢れる名作の数々を生み出すのだと思いました。

では今日も良い一日を!

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