今更いうまでもない超優良経営の世界最強の会社トヨタ。アマゾンからの宅配が届くやいなや夢中で読んでしまった。予想通りの良書。
本書は、トヨタの強みの源泉として同社の「人材育成」に焦点を当ててまとめられたレポートだ。
まず「愚直」という言葉にぐっときた。
本文より
「豊田市周辺でトヨタやそのグループ企業を眺めると、浮かぶあがってくるトヨタ像は「愚直」の一言につきる。現場の多くの社員は、世界や東京でのトヨタのプレゼンスを実感していない。
(中略)
昔と変わらず、どうしたら品質が向上するか、原価低減をどうしよう、といったモノづくりに対し、試行錯誤を繰り返しながら愚直に取り組む姿勢があちこちで見られる。
著者の井上久男氏は徹底した取材で、トヨタのその愚直なる人材育成、そしてその人材育成に基づくトヨタの強さを、あらゆる角度からレポートしている。
まさに足で稼いだ渾身のレポートであり、おそらく著者自身がトヨタ流の強さに惚れているのがよくわかる。
そして、私も読んでいて、トヨタという会社に惚れた。
トヨタの中にいは、親方と弟子の喧々諤々があるという。
私が育った環境も、古き良き、徒弟制度だった。
愛情ある厳しい年配者から仕事を教わり、人生を教わり、様々なことを話した。
良いものをつくるためならば若輩者の意見を聞いてくれた。100年早いと言いながらも。
そして、一方で手抜きや逃げやずるい行いは容赦なくしかられた。
立場の違いを超えて「良いものをつくる」目標にむかって話し合える気風がいつもそこにはあった。
最高の会社をつくるためには最高の現場。
最強の会社をつくるためには最強の現場。
そして何よりも「強いチーム」をつくること。
机上の空論はいらない。数字合わせだけの現場から乖離したコストカットはいらない。カタカナ言葉で飾られた中身のないスローガンもいらない。
チームワーク、アイデア、効率化、コスト削減・・・すべて上から押し付けられるのではなく、現場主導の創意工夫の中から出てくるべきだ。
そんなことをこの本を読んでいて思った。
管理職や経営者のみならず、人材育成のセクションの方、そして人を育てる立場にある人すべてにぜひ読んでほしい一冊だ。
本書は、トヨタの強みの源泉として同社の「人材育成」に焦点を当ててまとめられたレポートだ。
まず「愚直」という言葉にぐっときた。
本文より
「豊田市周辺でトヨタやそのグループ企業を眺めると、浮かぶあがってくるトヨタ像は「愚直」の一言につきる。現場の多くの社員は、世界や東京でのトヨタのプレゼンスを実感していない。
(中略)
昔と変わらず、どうしたら品質が向上するか、原価低減をどうしよう、といったモノづくりに対し、試行錯誤を繰り返しながら愚直に取り組む姿勢があちこちで見られる。
著者の井上久男氏は徹底した取材で、トヨタのその愚直なる人材育成、そしてその人材育成に基づくトヨタの強さを、あらゆる角度からレポートしている。
まさに足で稼いだ渾身のレポートであり、おそらく著者自身がトヨタ流の強さに惚れているのがよくわかる。
そして、私も読んでいて、トヨタという会社に惚れた。
トヨタの中にいは、親方と弟子の喧々諤々があるという。
私が育った環境も、古き良き、徒弟制度だった。
愛情ある厳しい年配者から仕事を教わり、人生を教わり、様々なことを話した。
良いものをつくるためならば若輩者の意見を聞いてくれた。100年早いと言いながらも。
そして、一方で手抜きや逃げやずるい行いは容赦なくしかられた。
立場の違いを超えて「良いものをつくる」目標にむかって話し合える気風がいつもそこにはあった。
最高の会社をつくるためには最高の現場。
最強の会社をつくるためには最強の現場。
そして何よりも「強いチーム」をつくること。
机上の空論はいらない。数字合わせだけの現場から乖離したコストカットはいらない。カタカナ言葉で飾られた中身のないスローガンもいらない。
チームワーク、アイデア、効率化、コスト削減・・・すべて上から押し付けられるのではなく、現場主導の創意工夫の中から出てくるべきだ。
そんなことをこの本を読んでいて思った。
管理職や経営者のみならず、人材育成のセクションの方、そして人を育てる立場にある人すべてにぜひ読んでほしい一冊だ。
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