
精密板金加工で使う三角法で書かれた図面についてです。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工の事を何も知らなくても板金材料を使い何かを作りたい場合は下に紹介した図面を参考にして絵を書く事によりまずは我々専門家と相談が出来る材料になります。図面とはどの様なルールで書かれているか簡単に紹介したいと思います。
機械設計では作りたい製品(立体)を図面という平面の中に正確に表現しなければなりません、そこで第三角法という投影法を使い図面は書かれています。
第三角法とは一般的に立体を正面図・上面図・側面図、と3方向から見た図を描いた物をさします。正面図は製品の一番重要な面として中央に、上面図は正面図の真上に、側面図は正面図の真横に描く様にします。(図面中の赤矢印が正面図)
精密板金はこの平面に書かれた図を立体の構造物に作り上げて行きます。今回参考に書いた図面によって出来上がる形状はL字の金具になります。

▲投影法の第三角法によって書かれた図面 材料の種類や表面処理などの指示に従い製品にします

▲図面番号 XX-0101 品名 ブラケットを作ると絵の様なL字の形になります
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精密板金加工のNCT加工機とは?と金型交換についてです。
おはようございます、丸井工業(株) 専務の井手野です。
NC(数値制御)T(ターレットパンチプレス)=通称「タレパン」
数値制御(位置決め制御)で材料を決められた位置へ移動させ、ターレット内から必要な金型を選び、パンチでプレスする機械です。一般的にNCTは精密板金加工で一番最初の工程(穴あけ、切取り、絞り、など)を行います。NCTについて紹介した他のブログ 材料から必要な形状を切り取るNCT加工機 パンチが金型を押している写真やNCTの外観が見れますのでこちらもご覧ください。
プログラムで指定された金型はターレットが回転しパンチが下りてくる真下の位置で停止し上からプレスされ板金材料に穴があきます。ターレットには58種類の金型が装着可能なので通常の加工であれば交換は不要です。特殊な加工が発生した場合など金型交換は必要に応じて行います。金型は円柱状で上型・下型の二つに分かれ上型はパンチで押されると筒の中から刃物が飛び出しそれが下型に入り板金材料に穴をあけます。上型は上方に引き抜けば簡単に交換(サイズが大型の物は別)できますが下型については丸井工業の設備、VIPROSⅢとEM-25を例に装着状態と交換共に紹介します。

▲ VIPROSⅢ 銀色の分厚い円盤がターレット 赤い矢印の部分が下型です これを外す作業

▲ VIPROSⅢ 上下のターレットの大きさが違うので 下から上に金型が上がりワンタッチで取り外しは完了

▲ EM-25 上下のターレットの大きさが同じ 赤い矢印の部分が下型です これを外す作業

▲ EM-25 手前の黒いボールねじを六角レンチで回して外し ホルダーごと下型を取り出します

▲ EM-25 金型の交換が終わったらホルダーを基の場所に戻しねじをしめて作業完了
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なぜ、精密板金加工と言う言葉を使う様になったのか、についてです。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
板状の金属材料(板金)を使うのであれば板金加工と言う方が分かりやすいと思いますが、我々は自社の事業について紹介する際「精密板金加工」と言う言葉を使います。
異業種の方に「板金加工」とか「精密板金加工」と言うと大抵「車の修理ですか」と言った様な話の展開になります。まだまだ精密板金加工も含め板金加工全体の知名度は低いのでこのブログを通して多くの方に知って頂き少しでも知名度が上がって行けばと思います。
さて、これは諸説あるかと思いますが精密板金加工の語源について私が以前に聞いた情報としてお話します。
その当時、日本国内外でシェアーを誇る加工機メーカーが自社の持つ多種類の加工機を効率良く売って行く為の手段として加工機をそれぞれの性能により分類したところ3つのカテゴリーが出来それを便宜上分類した名称が製缶板金加工、一般板金加工、精密板金加工、だったそうです。
そこで、板金加工を事業としている会社が自分の会社の設備や得意な分野を手っ取り早くお客様に理解してもらう手段として自然発生的に製缶・一般・精密を板金加工の前につけて使う様になったと言う事です。

▲ 精密板金加工製品例です 精密板金加工で作られた板金部品を使い組立てた筺体(ケース)です

▲ 精密板金加工の薄くて小さいシンプルな製品例です これよりずっと小さくて複雑な物も加工します

▲ 精密板金加工の製品例です 手の平サイズの筺体(ケース)です
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精密板金の曲げ加工の1つヘミング曲げ(あざ折り)について紹介します。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工の製造工程の中に曲げると言う作業があります。一般的に何かを曲げると言った場合連想される角度は90°(直角)だと思いますが精密板金加工の場合、鋭角・鈍角・R曲げ(曲線)までいろいろな曲げ方が出来ます。
その中でもヘミング曲げは鋭角に曲げさらに押し込んで平らに潰してしまう曲げ方です。この曲げ方を使用するメリットとしては折り曲げた部分の板厚が倍になるので補強として。また板金(材料)の板厚が薄い場合切り口がそのままだと怪我をする場合があるのでヘミング曲げを使い切り口を内側に向けると曲げ部分が曲線になるので安全です。

▲ 板厚0.5mmの材料を使ったカバーの製品例です カバーの外周をヘミング曲げしてあります

▲ カバーの内側です 穴の空いた曲げ部分と右側の曲げ部分がヘミング曲げです

▲ 穴の空いた曲げ部分を横から拡大 折りたたむ様に曲がっているのがわかります

▲ ボールペン先端部分の曲げはヘミング曲げ後に段曲げ加工もしています

▲ 板金の切り口が内側になり折曲げた曲線部分がカバーの外になるので安全です
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薄板板金に加工した雌ネジの検査方法を紹介します。
おはようございます。丸井工業(株)専務の井手野です。
加工したネジのサイズに合わせて専用のゲージを使って検査を行います。今回用意した製品にはM3タップ(直径3mmの雌ネジ)が加工されています。
M3タップ用のプラグゲージ(ねじゲージ)を使用して適正なネジが加工されているか検査を行います。ねじゲージの両端にそれぞれGP(通り側)IP(止り側)と言うゲージが付いています。検査を行いたいタップにGP、IP、をそれぞれ直接ねじ込んで検査をします。
GP側を検査したいめネジに手でねじ込み無理なく全部が通り抜ける事、IP側を同じく手でねじ込み2回転以上ネジ込めない状態のネジを良品と判断します。

▲ サンプルに用意した製品です M3タップが加工されています

▲ これが検査用のプラグゲージ(ねじゲージ)です 左がGP(通り側)右がIP(止まり側)です

▲ GP側をM3タップにネジ込み検査を行います 無理なく回して全部通れば合格です

▲ IP側をM3タップにネジ込み検査を行います 2回転以上回らなければ合格です
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