精密板金の板金組立についてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工で作った板金部品は部品単体でお客様に納める場合と機械加工やヒートシンク、取っ手やネジ類など必要な物を購入してそれらを板金部品に組み込んで納める場合があります。
これらの組立作業の事を「板金アッセンブリ」とか「板金組立」などと言っています。丸井工業は「板金組立」と共に電子部品を組み込み配線・調整などを行う「組立・配線」まで受注しています。
▲ 数十点からなるアルミの板金部品を組立ます
▲ ネジ止めやリベット止めなど組立の順番を間違えると組立られなくなります
▲ サイドパネルをネジ止めしている工程
▲ 本体内部にはヒートシンクが組み込まれています
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色々な加工がされている精密板金による板金の加工例です。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
写真でも大体の大きさはわかると思いますが丁度手の平に納まってしまうぐらいのサイズです。この小さな板金には曲げ、度曲げ、切り起こし、ハーフパンチ、タップ、バーリングタップ、などの加工がされています。これらの加工は精密板金では比較的良く使われる加工です。
▲ 切り口以外は錆び難いクロムフリー鋼板(表面処理鋼板)を使用しています
▲ 大きさは手のひらサイズ
▲ 曲げ際の四隅にはバーリングタップと切り起こしにタップが加工されています
▲ 大きく拡大して写してみました
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脱落防止ネジの紹介です。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
パネルや蓋など開閉の使用頻度が高い部分に使われる事が比較的多い脱落防止ネジについてです。脱落防止ネジは開け閉めをしない場所にはあまり必要の無いネジですが、メンテナンスや調整などで開け閉めをする場所には有効です。ネジは外す際にポロッと落ちてしまったりする事があります。もし、外したネジが本体の中に落ちてしまったら不具合の原因になるかもしれません。基板の補強金具などにも使われているのを見かけます。基板のメンテナンスや調整などで基板ケースから抜き差しする際にネジの脱落や紛失も防止します。(抜き差しする為の持ち手にはなりません)
この脱落防止ネジはネジが止まっていない状態が分かる様にバネがネジを押し上げた状態になるのでネジの締め忘れが外部からも一目瞭然で確認できます。
▲ 写真はステンレス製ですが鉄ニッケルメッキもあります ネジ上部(ツマミ部)はローレット加工
▲ 基板の補強金具などの両端に取り付けて使われる事もあります
▲ ネジが止まっていない状態です バネによってネジが上に上がり締め忘れが確認出来ます
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溶接やカシメなどを使わないで板金を加工する。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金で製品を作る場合、展開する技術者の考え方次第で加工方法は変わります。制限はありますが、バラバラの部品にして溶接やカシメなどで組み立てて行く方法と一つの材料の中で曲げを多様して行く方法です。全て曲げで作られた製品は綺麗ですが金型や機械の条件などがあって簡単に全て曲げだけでと言う訳にも行かないのが現実です。
今回は説明の為に簡単な物を例にしましたが「良く曲げたな」と思える製品に出会った時はやはり当社の技術者を誇りに感じる瞬間です。
▲ すべて曲げ加工だけで板金を加工した場合の展開図です
▲ 上の展開図をもとに実際加工した板金です
▲ 曲げた部分にもいろいろな加工がしてあるので曲げる際の工夫が必要な場合もあります
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板金部品を正確に短時間で取り付ける工夫について。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
板金部品は単独で使う物より板金で作った部品同士を組立てて使われる事が多いです。組立方はねじ(ビス)止め、リベット止め、溶接、スポット溶接などいろいろな方法があります。組み立てに際して一番重要な事は決められた位置に正確に部品を取り付ける事です。もちろん角度も正確でなければなりません。
一般的に溶接やスポット溶接の位置決めは「カバリ」という板状のゲージ(組立冶具)を作りそれに合わせて組立を行います。「ガバリ」の出来が作業性や品質に影響をするので「ガバリ」の設計者はそれなりのノウハウが必要となります。「ガバリ」を作る為にはプログラムや加工の費用が掛かります。ですから注文が来る度に「ガバリ」を作っていてはとても無駄です。という事で捨てるのはモッタイナイ!番号を付けて保管管理。定期的に使う物ならまだしも、いつ注文が来るかわからない「ガバリ」がドンドン増えてしまい場所や管理のコストが掛かります。
そこで「ガバリ」を作らずに組立ができる様にします。NCT加工機で位置決めをする為の加工を施したのがハーフパンチです。取り付ける板金の一方に穴、一方にはハーフパンチ、ハーフパンチを相手方の穴に差し込めば自動的に位置が決まると言う仕組みです。(体裁面には穴が目立つので別の方法でハーフパンチを出します) ※ハーフパンチ:板金の板厚の約半分程度を押し出した状態に加工した物。
▲ ハーフパンチを多く使用している製品です 手前のスポット部品を本体に取り付けます
▲ 赤い矢印が本体側にあけた穴です この穴に板金部品に出したハーフパンチを差し込み位置を決めます
▲ ハーフパンチを穴に入れ左と下にあいたガイド穴によりこの部品は正確な位置に取り付けられました
(これは撮影の為に半製品に部品を合わせただけの物で完成品ではありません)
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