
加工中の材料(板金)にキズを付けない工夫について。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
加工中の材料(板金)にキズを付けてしまうと出来上がった物のイメージが大変悪くなってしまいます。
そこで最初が肝心!材料にキズが付いていては話になりません。材料の表裏にキズが無い事を確認する事から始めます。それも材料が業者から納入された時点でまず確認。NCTで加工を始める前に確認。それから先も多くの工程を経て製品になる訳でそれぞれにキズ防止の対策を行って行きます。加工中の材料の裏面は金型や工具などが接触して傷が付く確率が高いので、材料の裏面が製品の内側になる様に加工を進めるのが一般的な方法です。
しかし、これで十分な訳では無く半製品の状態では表側にも傷が付いてしまう場面も多くそれなりの準備が必要となります。丸井工業では製品内側のキズも最少に(キズ無し)なる様な方法を用いて加工を行っています。

▲ NCT加工機 黒く見えるテーブルの上を材料が動きます

▲ テーブルの上を拡大 材料にキズを付けない為に無数のブラシが植え込まれています

▲ メッキ(三価青)の製品例(シャーシ) 内側もピカピカ綺麗です
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「取り組み」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →

気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp

プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2011 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)

薄板板金に加工する切り起こし・バーリング・タップについてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
コストダウンの為にやたらと曲げを多用し、きわどい場所にバーリングタップや特殊な切り起こしを加工する。設計者がいろいろと工夫を凝らしているのが図面から伝わってきます。
しかし、せっかく時間を掛けて考えて部品の点数が減り見た目はシンプルになったとしても場合によっては加工が複雑になりコストアップになる場合もあります。精密板金加工も企業ごとにそれぞれ得手不得手があり設計者と加工業者がお互いに出来るだけ多くの機会をもって情報交換出来る関係が望ましいと思います。

▲ SPCC 0.8mm にニッケルメッキ処理をした物です

▲ 曲げ・切り起こし・バーリングタップなどが加工されています

▲ 切り起こしはプリント基板を乗せたり隙間に板金を差し込むなど利用方はいろいろです
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「 NCT加工 」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →

気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp

プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2011 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)

NCTの加工時に発生する裏バリの処理についてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工で板金(材料)に穴をあけたり必要な大きさに切り取ったりする加工機をNCT加工機といいます。NCT加工機で切り取った板金の切り口周辺の裏側にバリが発生します。実際のバリは目で見えないぐらいの物です。バリをマクロレンズで接写すると撮影用ブースの布目が分かるぐらいまで拡大してもはっきりと分からない程度です。
最初から裏バリを発生させない加工機もありますが、一般的には裏バリの除去は削るか潰す方法をとっています。削る方法は工程も増えるし加工中の板金に傷をつけてしまうリスクもあるので丸井工業ではNCT加工機内でバリを潰す方法を採用しています。

▲ 赤い矢印の先に白く見える部分が裏バリです 指で触ると軽くひっかかる感じです

▲ NCT加工機内でバリを潰した状態 裏バリ(白い線) が消えている事が分かります
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの「バリ」をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →

気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp

プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2011 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)

ナットやスペーサーの圧入加工についてです。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
プレスファスナー(ナットやスペーサー)は数多くの種類があります。圧入加工の専用機により板金に取付けを行いますがここで重要な事はメーカーが推奨している圧力をファスナーに加えると言う事です。専用の圧入加工機を設備していない企業はプレス機やケトバシなどを代用として加工している場合もある様ですが、ケトバシなどは圧力を設定出来ないので作業者任せや感にたよった作業になりがちなので脱落など不具合の発生が無い様に十分な注意が必要です。
丸井工業は社内認定試験に合格した作業者がプレスファスナー専用の圧入加工機で加工を行います。取付作業後は社内で規定された検査を実施し出荷されています。

▲ 圧入加工機の自具部です ココに板金と圧入部品を入れてプレスします

▲ 板金に穴をあけてファスナーを入れた状態です

▲ 板金圧入したファスナーはスルータイプのM3ネジのスペーサー

▲ 裏面から見るとこの様になります
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「圧入」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →

気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp

プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2011 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)

図面の中には出てこない作業。
神奈川県 横浜市 精密板金 丸井工業(株)専務の井手野です。
お料理もそうですが「ひと手間」加える事によってグッと美味しさが引き立ったりします。
精密板金の場合、基本的にはすべて図面に書かれた寸法や指示通りに作業を行えば製品は完成することになっていますが、我々は多くの経験から作業の順番を入れ替えたり図面の中には出てこない作業を加える事によってより顧客要求にあった(あるいは精度の高い)製品になることを知っています。
下の写真はアルミのケースにアルミの網を板金板で挟み込みリベット止めする作業です。先に網の挟み込まれる部分を平らに潰す事により安定したリベット作業が行える事と、経年変化でアルミの網がなじんでリベットが緩む事などが無い様に配慮して図面には無い作業を追加しています。ひと手間掛けるのは、あくまでも顧客が求める真の要求が何処にあるのかが重要です。それを知る為には図面を眺めていても分かりません。日々、徹底した顧客要求のリサーチが不可欠です。図面に出て無いからでは無く真の顧客要求を知る事によりお互いの信頼関係は深まると考えています。

▲ アルミの網です 全体が切り起こしの様になって厚みがあります

▲ 板金で挟む部分のみを平らに潰した状態です 中央部分は丸く潰されずに残っています

▲ 作業した部分は板金で隠れてしまいますが見えない部分にまで配慮した製品です
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「 図面 」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →

気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp

プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2011 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧することができます
・Google画像検索による精密板金の丸井工業ブログ掲載の写真のサムネイル一覧です。このサイトに掲載されている写真のイメージ把握にお使いください。 >>サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧する | ![]() |