ネジ止めに使うナットを板金にプレス(圧入)して固定する加工方法の紹介です。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
部品の取り付けや板金の組立にはネジ止めが一般的です。放熱も良く軽いアルミでパネルを作り部品の取り付けを行う場合、パネルに穴をあけて裏からナットで止める方法と、パネルに直接ネジを加工するタップやバーリングタップなどの方法があります。
ナット止めは作業性も悪くナットを押さえる工具が使えない狭い場所には不向きです。タップやバーリングタップの場、アルミ自体が柔らかいので過度なトルクを掛けるとネジ山が壊れてしまう事があります。さらにメンテナンスなどで部品を交換する事が想定される場合、ナットを装置内に落としてしまう、付け外しの際にネジ山を壊してしまう、などのリスクが高まるのでどちらの方法もあまりお勧めできません。
そこでパネルに直接ナットを固定してしまうプレスナット(ナットを圧入する)を使う事によって作業性も上がると共にそれらのリスクも低くなると思います。
▲ プレスナットを使ったアルミ製の部品取り付け板(パネル)です 電源や制御装置、プリント基板などを固定します
▲ 取り付け板を裏側から見るとナットが直接取付板に固定されています
▲ 表面側にはプレスされたナットの一部が見えます
▲ プレスで固定されたナット
▲ パネルの表面側からナットを押さえる事無く ナット止めができます
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「圧入」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2010 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
【ブログポリシー】
精密板金加工についての説明や具体例について執筆します。
顧客名等、守秘義務のある特定企業情報は執筆しません。
当ブログは著作物です、文章・画像・内容の引用や転載の際はご一報ください。
精密板金加工で使われている工具の中の一つ”サンダー”の紹介です。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
この工具は一般的に溶接などの仕上げを行う為の工具です。前方の円盤部分がヤスリになっていて高速で回転します。仕上げたい(削りたい)部分を高速で回転している円盤に当てながら作業を行います。
サンダーは仕上げる製品によって大きさやパワーが違う物を選び使用します。また前方の円盤にはいろいろな種類の物があり交換する事により切断したり磨いたりする事もできます。
▲ 丸井工業で標準的に使われているサイズのサンダーです
▲ サンダーの前方にある高速で回転する円盤に仕上げたい部分を当てます
▲ 平らな面になるまで凸った部分を削ります 削られた金属が飛び散っています
▲ 溶接をする前の製品です 板金の合わせ目を溶接します
▲ 溶接した製品です 均一な面になるように仕上げます
▲ サンダーで溶接個所を仕上げた状態の製品 光っている部分が仕上の跡です
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「設備」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2010 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
【ブログポリシー】
精密板金加工についての説明や具体例について執筆します。
顧客名等、守秘義務のある特定企業情報は執筆しません。
当ブログは著作物です、文章・画像・内容の引用や転載の際はご一報ください。
板金の曲げ方の1つ”ヘミング曲げ(あざ折)”についての紹介です。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
精密板金加工の製造工程の中に曲げると言う作業があります。精密板金加工の場合、直角、鋭角・鈍角・R曲げ(曲線)などいろいろな曲げ方が出来ます。
その中でもヘミング曲げは板金を鋭角に曲げてさらに押し込んで折りたたむ様に平らに潰してしまう曲げ方です。この曲げを使うメリットとしては折り曲げた部分の板厚が倍になるので補強として、また板金(材料)の板厚が薄い場合は切り口がカミソリの様に刃物に近い状態になるので、ヘミング曲げを使い切り口を内側に向ける事によって怪我の防止にも繋がります。
▲ 板厚0.5mmの材料を使ったカバーの加工例です カバーの外周をヘミング曲げしてあります
▲ 折りたたむ様に曲がっているのが分かります 切り口は内側に 曲げの先端はR(曲線)になっているので安全
▲ 赤矢印部分はヘミング曲げをしてからさらに段曲げ(段差を付ける曲げ加工)をしています
▲ ヘミング曲げの後の段曲げ 右の穴は曲げる前に加工してありますが曲げて重ねても位置はズレません
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「曲げ」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2010 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
【ブログポリシー】
精密板金加工についての説明や具体例について執筆します。
顧客名等、守秘義務のある特定企業情報は執筆しません。
当ブログは著作物です、文章・画像・内容の引用や転載の際はご一報ください。
ケースの放熱や軽量化にはスリット加工といった方法があります。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
製品の軽量化をする方法の一例として材料の板厚を薄くする、部品が付かない広い面などに複数の穴をあて余分な部分を切り取ってしまう(肉抜き)などの方法があります。しかし、それらは製品全体の強度を下げてしまう場合があります。
また、放熱の為に製品の側面に大きな開放部分を作る場合などは、そこから内部に手や遺物が入り込まない様に別の部品を考える必要があります。それ以外にも製品の外形寸法などサイズが限られた中で放熱や軽量化などいろいろな要求に合わせてケースを作る事は大変な作業です。
軽量化(肉抜き)と放熱を兼ね備えた加工方法の一つとしてスリット加工が上げられます。
スリット加工とは長方形の金型を使いピッチ(穴と穴の寸法)を決めて追い抜きを行う事です。長方形の金型の大きさやピッチを自由に選んで加工をする事が出来ます。同じ様な考え方で小さな丸穴を明ける金型を使えば製品の必要な場所に網の目の様な穴(パンチングメタルの様な)をあけられます。どちらにしてもたった一本の金型だけで加工が出来ます。
▲ アルミを使用して曲げ構造で作られたシャーシです
▲ 手前がフロント側で フロントとリアには別のパネルを取り付けます
▲ 内側から見た写真です 放熱と軽量の為、本体左右にはスリット加工を施してあります
▲ スリット(長穴)の大きさやパンチ数は任意に決める事が出来ます
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「NCT加工」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2010 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
【ブログポリシー】
精密板金加工についての説明や具体例について執筆します。
顧客名等、守秘義務のある特定企業情報は執筆しません。
当ブログは著作物です、文章・画像・内容の引用や転載の際はご一報ください。
精密板金加工で作った板金部品をリベットで組み立てた製品例です。
神奈川県 横浜市 丸井工業(株)専務の井手野です。
この製品はスポットなど溶接は使用せずに全てリベットで組み立てています。
溶接で板金を組み立てると、箱の形状のままメッキ槽に入れてメッキを付ける事になります。その場合メッキが付かない部分が出来たり、液ダレまたは溶接した板金部品同士の隙間にメッキ液が残ってしまうなどのリスクが伴ってしまいます。
それに比べてリベットの場合は個々の板金部品にメッキを付けてから組み立てを行うので溶接において生じる様な問題も無く全体的に綺麗な仕上がりになります。
▲ 三価青メッキです 組立はそれぞれの板金部品にメッキを付けた後行います
▲ 皿リベットを使用しているので表面も平らな仕上がりになります
▲ 一番外側の部品はコの字に曲げて一面だけリベット止めにしています
おすすめ関連記事:精密板金の丸井工業ブログの 「リベット」 をテーマにしたブログ一覧
※ ブログランキングに参加しています ※ →
気に入った記事や参考になったと思った時は応援のポチを頂けると嬉しいです。
精密板金の丸井工業
公式WEB:http://www.marui-k.co.jp e-mail
プロモーションムービー:http://www.marui-k.co.jp/About_the_Company.html#marui_cm
Copyright(C) 2010 Marui Industrial Coporation.,Ltd. All Rights Reserved.(文章・画像の著作権は丸井工業株式会社に帰属します)
【ブログポリシー】
精密板金加工についての説明や具体例について執筆します。
顧客名等、守秘義務のある特定企業情報は執筆しません。
当ブログは著作物です、文章・画像・内容の引用や転載の際はご一報ください。
サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧することができます
・Google画像検索による精密板金の丸井工業ブログ掲載の写真のサムネイル一覧です。このサイトに掲載されている写真のイメージ把握にお使いください。 >>サムネイル(縮小版写真)で精密板金ブログの写真を一覧する |