まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

今こそ わかれめ

2010-03-25 10:30:00 | ダンス・ダンス・ダンス
今日は福島大学の卒業式です。
例年、3月25日と決まっているのですが、
こんなに大雪でこんなに冷え込んだのは、私の知る限り初めてではないでしょうか。
ダンス部では毎年紙吹雪で卒業生を送るのですが、
こんなに雪が積もっているなかで紙吹雪をまいてしまったら、
回収不能になるので (散らかしたゴミは当然のことながら自分たちで拾わなければならない)、
今年は紙吹雪中止になりました。
地球温暖化が進むなか暖冬傾向にある福島で、
ホワイト卒業式になるなんて得難い経験と言えるでしょう。
せっかくの晴れ着がたいへんなことになってしまっていましたが、
それも含めてずっと記憶に残り続けることと思います。

そして、このホワイト卒業式とともに、
大学4年間のことも記憶に刻んでください。
入学式のあの日と比べてどれほど成長したでしょうか。
何を学んできたのでしょうか。
どんな力を身につけたのでしょうか。
ただのモラトリアムの4年間ではなく、
これから先自分で生きていくための基盤をしっかりと固めるための4年間となったことを、
大学教員のひとりとして心から願っています。

ちなみに福島大学の卒業式では学生歌のほかに 「蛍の光」 が歌われたそうです。
この曲も調べてみると、2番以降の歌詞はけっこう国家主義的で、
政治状況の変化に応じて改変も重ねられているようです。
それに比べて福島大学の学生歌 「今日の世紀に」 は、
初めて聞いたときはサビの部分の歌詞の大仰さ↓にちょっと笑ってしまったものですが、

われらは人間 われらは学生
  愛と真理に強く生きよう

歌い込んでくるうちにしみじみいい歌だなあと思えるようになってきました。
特に2番の出だしのあたりは、
グローバル・エシックスのテーマソングとして認定してあげてもいいくらいです。

明日の平和を ねがう鐘の音に
  あらたなつとめと 希望とを聞き

卒業生の皆さん、これまで培ってきた力を活かし、
地域のため、日本のため、そして世界のために貢献するというつとめを、
立派に果たしていってください。
ご卒業おめでとうございます。